2013年社長年頭挨拶(要旨)
2013年1月7日
三井化学株式会社
社長 田中 稔一
皆さん、健やかに新年を迎えたことと思います。
2012年は、欧州のソブリンリスクや新興国の景気拡大の鈍化等、厳しい事業環境の中、機能製品の収益拡大やグローバル経営の拡大などを着実に進めてきました。
一方、4月22日には、岩国大竹工場の事故により、被災された方にはもちろんのこと、社会的にも信頼を損なってしまいました。会社存続の大前提として、“安全の確保”は絶対的な必須条件です。抜本的な安全対策を着実に実行し、全社員が、安全は“自分自身のため、家族のため、同僚のため”を肝に銘じて、何としても安全を確保し、継続して、社会的信頼を取り戻さなければなりません。
2013年の世界経済の先行きは、不透明な状況が予想される一方、昨年、世界各国で新しい指導者と政治体制が確立しました。何れも低迷している経済の活性化を最優先課題として掲げており、それぞれの国の景気浮揚対策が同調して、世界経済は安定的な成長が見込まれます。また、日本では震災復興需要の本格化、消費税増税前の駆け込み需要の増大等により、年の後半にかけて景気の回復が期待されます。
今年は、当社グループの中期経営計画の最終年度に当たり、その達成に向け、戦略実行のスピードを上げていきます。具体的には、①高機能触媒等の独自技術をベースとする「高付加価値ポリマー群」、②健康・高齢化や食糧確保等の社会要請に対応する「高機能製品群」、③世界的に存在感のある「フェノール・チェーン製品群」の3つの重点強化分野に経営資源を集中し、事業ポートフォリオの変革を加速していきます。
当社グループでは、昨年8月に“Challenge” “Diversity” “One Team”という3つの「Core Value」を制定し、世界各国のグループ各社に向けて発信し、共有しました。当社グループが目指す「グローバルに存在感のある化学会社」の実現に向けて、成長軌道に乗ることができるか否か、今がその分岐点です。全社員の皆さんがそれぞれ懸命に努力し、次に向けて打った手が、芽を吹き、大きな花を咲かせると思います。野武士の様な“Challenge” 、個性を尊重した“Diversity”、一致団結の “One Team”で、皆さんと共に懸命に大きく躍進しましょう。
以上
本件に関するお問い合わせ先
三井化学株式会社 IR・広報部 | TEL:03-6253-2100 |
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