ニソン製油所・石油化学コンプレックス最終投資決定について
2013年6月5日
三井化学株式会社
三井化学株式会社(社長:田中稔一)は、このたび、出光興産株式会社(社長:中野和久)、クウェート国際石油、ペトロベトナムとの合弁事業である総投資額約90億米ドルのベトナム国タインホア省ニソン経済区における製油所・石油化学コンプレックス建設プロジェクトの最終投資決定を行いました。これを受けて合弁会社である「ニソンリファイナリー・ペトロケミカルリミテッド」(以下「NSRP」)は、公的金融機関及び民間銀行等との間で、総額50億米ドルのプロジェクト・ファイナンス契約を締結しましたのでお知らせいたします。
プロジェクト・ファイナンスは、株式会社国際協力銀行(以下「JBIC」)および韓国輸出入銀行からの直接融資計約23億米ドルと国内外民間銀行等からの融資計約27億米ドルからなる協調融資で、民間銀行等の融資に対しては独立行政法人日本貿易保険(以下「NEXI」)および海外輸出信用機関の保険または保証が付保されます。
尚、JBICより16.5億米ドルの融資を受け、NEXIには13億米ドルの海外事業資金貸付保険を引き受けて頂いております。
今回の最終投資決定およびプロジェクト・ファイナンス契約締結により、本プロジェクトは本年7月に建設工事を開始し、2016年完工および2017年の商業運転開始を目指します。
本プロジェクトは、クウェートからの原油の安定供給をベースにベトナム国内において急増する石油製品需要を捕捉し、今後需給逼迫が予想されるアロマ(パラキシレン・ベンゼン)、およびポリプロピレン製品の輸出販売を行うもので、高い収益性が期待される大型プロジェクトです。
当社にとっては、ポリプロピレン製造に関するライセンスの提供と共に、NSRPよりフェノール・PTAなどの原料となるアロマを競争力ある条件にて調達することが可能となり、当社事業の強化につながります。
<参考>
【NSRPの概要】
会社名: | ニソンリファイナリ-・ペトロケミカルリミテッド (Nghi Son Refinery & Petrochemical Limited Liability Company) |
所在地: | ベトナム社会主義共和国タインホア省ニソン経済区 |
設立: | 2008年4月14日 |
出資比率: | 当社 4.7%、出光興産(株) 35.1%、クウェート国際石油 35.1%、ペトロベトナム 25.1% |
生産能力: | 石油精製:日量20万バレル、パラキシレン70万トン/年、ポリプロピレン37万トン/年 |
【ニソン製油所予定地】
以上
本件に関するお問い合わせ先
三井化学株式会社 IR・広報部 | TEL:03-6253-2100 |
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