2014年社長年頭挨拶(要旨)
2014年1月7日
三井化学株式会社
社長 田中 稔一
皆さん、新年明けましておめでとうございます。
2014年の世界経済は、米国や欧州における経済成長率の高まりが期待される一方で、新興国、なかでも中国における成長減速のリスクもはらんでおり、不透明な状況が予測されます。国内では、アベノミクスによる円安や株高の継続による内需型産業や輸出企業の業績回復など、明るい兆しも感じられます。今年4月の消費増税による反動を弱めるため、政府でも様々な対策が打たれつつありますが、民間投資を促す第三の矢の成長戦略に応えて、我々も成長しなければなりません。
また、今年は主導国のないGゼロ時代に突入し、エネルギーではシェール革命が本格化してきており、化学業界はもちろん、様々な分野で世界的に劇的変化が起こると思います。
このような環境の下、今年は当社グループの現中期経営計画最終の年であり、新中期経営計画が始まる年でもあります。新たな気持ちでスタートを切りますが、当社グループの基本戦略は変わりません。①健康・高齢化や人口増による食糧確保等の社会要請に対応するヘルスケア分野や農薬の「高機能製品群」(メガネレンズモノマー、歯科材料、不織布、農薬)、②触媒など独自技術をベースとする「高付加価値ポリマー群」(エボリュー、タフマー、EPT、バイオポリオール、PPコンパウンド、アドマー)の更なるグローバル化や収益拡大を進めるとともに、これまで実施してきた成長投資を確実に収益拡大に繋げ、景気変動の影響を受け難い事業ポートフォリオの変革を着実に加速するための戦略を実行していきます。また、大型市況製品であるフェノール、高純度テレフタル酸、ウレタン原料については、抜本的構造改革への対応を懸命に検討してきましたが、今年はいよいよその再構築策を大胆に実行していく年になります。
午年は「変化の多い年」と言われています。「グローバルに存在感のある化学会社」の実現に向けて“攻めの経営”を推し進め、当社グループ飛躍への大きな変化の年にしていきたいと思います。皆さんの懸命な努力を必ず実らせ、三井化学グループの “Challenge”、“Diversity ”、“One Team”で、力強く大胆に駆け上がりましょう。
以上
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