三井化学と横河ソリューションサービスがプラントの安全操業に貢献するトレーニングサービス分野で提携
2015.03.17
三井化学株式会社
三井化学株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:淡輪 敏 以下:三井化学)と横河電機株式会社の子会社である横河ソリューションサービス株式会社(本社:東京都武蔵野市、代表取締役社長:奈良 寿、以下:横河ソリューションサービス)は、プラントの安全操業の実現に貢献するトレーニングサービス事業を展開していくことで合意しましたのでお知らせします。
三井化学が2014年12月に発表しましたとおり※、三井化学は2015年4月より、技術研修センター(千葉県茂原市)で実施しているプラント操業・安全に関する研修カリキュラムを社外開放致します。本提携により、三井化学の研修カリキュラムの一部を、横河ソリューションサービスがお客様に提供しているトレーニングサービスの一つとして提供します。
将来的には、三井化学の有するプラント操業・安全管理に関するノウハウと、横河ソリューションサービスの有するプラント制御に関する知識とソリューション提案のノウハウを合わせ、新たなトレーニングサービスの開発を進めてまいります。
<提携の背景>
昨今のプラント事故を受け、石油や天然ガス、石油化学、鉄鋼をはじめとするプラントにおいては、効率的な生産のみならず、いかに安全を確保するかが大きな関心事となっています。また、日本をはじめ先進国では熟練した運転員や保守作業者の減少、新興国においては不足が叫ばれており、いずれの地域においても人材の育成が大きな課題となっています。
三井化学は、自社の生産現場力の強化のため、2006年に千葉県茂原市に「三井化学技術研修センター」を開設し、国内外のグループ会社の社員を対象に「安全、運転、設備のすべてに強い、自ら問題解決できる人材の育成」を推進してきました。また、横河ソリューションサービスは、1957年にお客様向けのトレーニングセンターを開設し、自社の制御システムや機器を導入いただいたお客様を対象に、計測・制御の技術教育、製品教育などを実施してきました。
このたびの提携により、三井化学技術研修センターの「安全・運転・設備」に関する3つの研修コースを横河ソリューションサービスのトレーニングサービスのプログラムに加え、国内のお客様に広くご提供してまいります。
<トレーニングサービスの概要>
三井化学技術研修センターは、DCS(分散形制御システム)を備えたメタノール蒸留訓練プラントとそのシミュレータシステム、各種安全体験設備を有しています。ここでは、三井化学の事業所でプラント操業の経験を積んだベテラン社員が講師となり、体験型を主とした研修を実施します。横河ソリューションサービスはこの研修を、生産現場力の強化を求めるお客様にご提供するソリューションサービスの一つとして、2015年4月より提供します。
<提供するコースの概要>
コース名・研修期間・定員 | 対象 | 研修内容 |
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安全体験コース (1日コース、定員:20名) |
経験0~5年程度の製造運転者、保全担当者 |
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運転・設備トラブル体験コース (1.5日コース、定員:20名) |
経験1~5年程度の製造運転者、保全担当者 |
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運転体験コース (2日コース、定員:7名) |
経験 0.5~3年程度の製造運転者 |
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<今後の取り組み>
三井化学と横河ソリューションサービスは、今後も、プラント運転や運転員教育に関する三井化学のノウハウと、横河ソリューションサービスのプラント制御に関する豊富な知識および制御システムやシミュレータの能力を最大限に引き出すノウハウを生かし、新たなトレーニングサービス商品の開発、既存トレーニングサービス商品の改善を進め、製造業の効率的かつ安全な操業の実現に貢献してまいります。
以上