三井化学 文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)を受賞
- 圧電フィルムセンサの開発が評価 -
2016.04.25
三井化学株式会社
三井化学(本社:東京都港区、社長:淡輪敏)は、このほど、平成28年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)を受賞し、4月20日に文部科学省にて表彰を受けました。
表彰の概要は以下のとおりです。
表彰名 | 文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門) |
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業績名 | 直感的操作が可能なヒューマンマシンインターフェイスの開発 |
受賞者 | 関西大学 システム理工学部 教授 田實佳郎氏 |
株式会社村田製作所 事業インキュベーションセンター 有機フィルムデバイス事業推進部 部長 安藤正道氏 有機フィルムデバイス事業推進部 シニアリサーチャー 河村秀樹氏 |
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三井化学株式会社 機能材料研究所 主任研究員 吉田光伸 |
今回の受賞は、透明でフレキシブルな力を高感度に電圧に変換するフィルムセンサを開発したことが評価されたものです。センサの基材には、三井化学が世界で初めて実用化したポリ乳酸(PLA)フィルムが用いられています。
三井化学は関西大学及び村田製作所と共同開発を行っており、関西大学の指導のもと、三井化学が圧電フィルムの開発を、村田製作所が圧電フィルムを用いたセンサの開発を推進しています。
開発したセンサはタッチパネルの押し圧検知センサとして既に一部デバイスで実用化がなされているほか、今後拡大が期待されるウエアラブルやIoT市場におけるセンサ、あるいはフレキシブルディスプレイのような次世代のヒューマンマシンインターフェース(人間と機械との情報伝達を仲介する手段・機器等)としての活用も期待されています。
また、科学技術賞(開発部門)は、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者について、その功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、我が国の科学技術水準の向上に寄与することを目的としています。なかでも、開発部門は、我が国の社会経済、国民生活の発展向上等に寄与し、実際に利活用されている画期的な研究開発もしくは発明を行った者を対象としています。
【文部科学大臣表彰科学技術賞】http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/28/04/1369460.htm
以上