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2016年『三井化学 触媒科学賞』受賞者の発表について

2016.06.13

三井化学株式会社

三井化学株式会社(社長:淡輪 敏)は、2016年『三井化学 触媒科学賞』および『三井化学 触媒科学奨励賞』受賞者を決定しましたのでお知らせします。

当社グループは、化学および化学産業の持続的発展に寄与する目的で、世界の触媒科学分野において特に優れた業績をあげた研究者を表彰する制度を2004年に制定し、2005年3月に第1回の表彰を行っております。第6回となる今回も多数の応募をいただき、今般、下記の通り受賞者を決定しました。
授賞式と各受賞者による記念講演は、2016年11月14日にタワーホール船堀(東京都江戸川区)で開催される「CSJ化学フェスタ」において実施いたします。(詳細は、 別紙参照)

2016年『三井化学 触媒科学賞』受賞者(1名)

Shannon S. Stahl 博士
ウィスコンシン大学マディソン校 教授
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2016年『三井化学 触媒科学奨励賞』受賞者(2名)

Neil K. Garg 博士
カリフォルニア大学ロサンゼルス校 教授
伊藤 慎庫 博士
東京大学大学院 助教
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< 別紙 >

1.授賞理由詳細

< 2016年『三井化学 触媒科学賞』受賞者(1名)>

氏名 Shannon S. Stahl 博士
所属・肩書等 ウィスコンシン大学マディソン校 教授
タイトル Catalysts for Selective Aerobic Oxidation of Organic Chemicals
選考理由 Shannon Stahl博士は、空気による酸化触媒の開発において新しい分野を拓いた。すなわち、ファインケミカルや医薬品などの有機化合物を、空気または分子状酸素を酸化剤として用いて選択的に酸化するための一般性の高い触媒を開発し、これらの反応機構に関する基礎的な理解を深めた。

< 2016年『三井化学 触媒科学奨励賞』受賞者(2名)>

氏名 Neil K. Garg 博士 伊藤 慎庫 博士
所属・肩書等 カリフォルニア大学ロサンゼルス校 教授 東京大学大学院 助教
タイトル Breakthroughs in Non-Precious Metal Catalysis and Harnessing Catalytic Transformations in Total Synthesis Polymer Synthesis Based on Innovative Retrosynthesis
選考理由 Neil Garg博士は、卑金属触媒を用いた反応や高ひずみ化学種を駆使した反応を開発し、天然物を含む、有用なヘテロ環化合物の効率的な新規合成法を開発し、有機合成に新しい可能性を示した。 伊藤慎庫博士は、「革新的逆合成」という概念に基づいて、機能性高分子の合成を可能とする新たな触媒と重合反応を開拓した:(a)フォスフィン-スルホン酸エステル配位金属錯体によるα-オレフィンと極性ビニルモノマーの共重合;(b)「ピンポン重合」-交互アリール化-ヒドロホルミル化反応とビニルアルコール-エチレン交互共重合;(c)双環オキソアルケンをアリン等価体とするo-アリレン含有高分子合成。

2.授賞式・記念講演について

日本化学会秋季行事「第6回CSJ化学フェスタ2016」において当社主催の触媒科学セッションを設け、その中で触媒科学賞および触媒科学奨励賞の授賞式、受賞記念講演を実施いたします。

1. 日程 2016年11月14日(月) 午後
2.会場 タワーホール船堀(東京都江戸川区)
3.講演 招待講演(2件) ・ 袖岡 幹子 主任研究員(理化学研究所)
・ 北川 宏 教授(京都大学大学院)
受賞記念講演(3件) 2016年「三井化学 触媒科学賞」
・ Shannon S. Stahl 教授(ウィスコンシン大学マディソン校)
2016年「三井化学 触媒科学奨励賞」
・ Neil K. Garg 教授(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)
・ 伊藤 慎庫 助教(東京大学大学院)

以上