品質マネジメントレベル向上のため、有効性の高い品質監査の実施や人材育成プログラムの拡充を中心に取り組んでいます。
製品とサービスの品質
取り組み
品質マネジメントレベル向上への取り組み
品質教育
人材育成プログラムとして、新入社員から経営層まで階層ごとの品質教育を実施しているほか、「お客様に喜んでいただける価値の創造」をテーマとした品質講演会の実施、ヒューマンエラー防止のための教材を活用するなど種々の品質教育を実施しています。品質に関するe-ラーニング講座は23項目を設け、多言語化して国内のみならず、海外関係会社にも展開しています。また、品質トラブルにつながる危険(リスク)の発掘と除去を目的とした、現場での品質トラブルの未然防止活動(QRG活動)を、三井化学全工場の自主活動として実行し、関係会社へも展開しています。
| e-ラーニング講座例 | 2025年度受講者数(時間)(三井化学) |
|---|---|
| 品質に関わるコンプライアンスの基礎知識 | 6,104名(2,543hrs) |
| 品質マネジメントの基礎知識 | 1,156名(674hrs) |
| QC手法の基礎知識 | 740名(370hrs) |
RC・品質保証部表彰
品質月間である11月に「RC・品質保証部表彰(Award for Quality Management Activity in Mitsui Chemicals Group)」を実施しています。三井化学および国内外関係会社におけるRC活動の活性化、化学物質マネジメントの向上、品質マネジメントの継続的改善に向けた努力を称賛し、さらなる活性化を図るため、様々な現場での活動のうちすぐれたものを表彰しています。
2025年度 RC・品質保証部表彰
| RC・品質保証部担当役員賞 | 活動内容 |
|---|---|
| 岩国大竹工場 | EUVペリクルの返品率削減 |
| RC・品質保証部長賞 | 活動内容 |
| 茂原分工場 | レイプロム品質改善の取り組み |
| 優秀賞 | 活動内容 |
| 大阪工場 | VRデバイス用途銘柄における異物低減の取り組み |
品質管理向上に寄与した尿素・メラミンプラントの工事・設備改善活動 | |
| PPコンパウンド事業部 他 | PPコンパウンド事業 経験資産の横断的活用 -当社独自の強みを活かすために品質をグローバルで強化- |
| フェノール事業部 他 | 市原フェノール停止に対応した品質保証体制確立への取り組みについて~顧客の安心感×納得感の創出~ |
| 名古屋工場 | 体験型品質コンプライアンス研修の導入 |
2025年度RC・品質保証部担当役員賞の受賞職場の様子(岩国大竹工場)
お客様からの声に対する取り組み
三井化学では、お客様からいただいた製品・サービスに対する不満の声(苦情)について、社内のワークフローシステムで集約し、苦情内容・原因およびお客様への対応結果等をモニタリングしています。月ごとに解析結果をまとめ年間での苦情の状況をレビューし、次年度の品質管理目標のKPIに設定しています。
苦情発生時は、事業部門、製造部門、物流部門および品質保証部門が協力し、原因究明と対策を進めることにより、再発防止および水平展開を実施しています。そのための取り組みのひとつとして、毎週、品質保証部門全員で、各苦情について根本原因の究明と対策の検討および進捗確認を行っています。またお客様にご迷惑をお掛けするリスクの大きさ、類似事例の発生の可能性がないか、といった観点で重要な事例を抽出し、全社に品質マネジメント月次報告等で水平展開しています。
また、製品に含有する化学物質(製品含有化学物質)がより高いレベルでの管理が求められる中、プロダクトスチュワードシップを推進し、サプライチェーン全体での化学物質管理を徹底しています。お客様からの製品含有化学物質についてのお問い合わせに対し、データベースによる情報の整備を行い、正確な回答を迅速に行えるよう、専門部署を設けて対応しています。
品質コンプライアンス遵守に向けた活動
近年、国内および海外関係会社で、品質に関する重大なコンプライアンス違反が確認されました。これらの事象を踏まえ、三井化学グループでは、品質コンプライアンス遵守強化策に取り組んでいます。具体的には、不正のトライアングルとして知られている「動機」・「機会」・「正当化」のそれぞれへの対策を基本方針に基づき進めています。その他、品質監査におけるコンプライアンス視点の項目強化、製品検査健全性点検、製品認証の取得・維持についての管理状況の点検等を進めています。
品質コンプライアンス遵守強化に向けた対策(基本方針)
- 「動機」:顧客が満足する品質システムの作り込み
- 「機会」:改ざんしない/させない仕組みづくり
- 「正当化」:教育・啓蒙活動によるコンプライアンスを守る組織風土・倫理観の醸成
新規事業への対応
ソリューション型ビジネスや社会課題視点の新規事業に対して顧客及び社会からの要求に応えられる品質マネジメントシステムを構築し、運用を開始しています。これは、顧客の声を開発目標に結び付けることによる「顧客製品の価値創造への貢献」と、開発段階での「顧客における不具合の未然防止」により構成される取り組みです。また、各製品の用途ごとに適用される法令・認証についても適合性を確認し、リスク評価を行った上で上市しています。これらの活動を通して顧客との信頼関係を強固なものとし、新規事業における品質確保を進めています。
医療機器等の事業においては、薬事に関連する法令・認証についての専任グループを設置し、専任グループを中心に、製品の安全性・有効性を確認するとともに、法規制対応を実践しています。上市後の法令・認証については、定期的な点検により遵守状況を確認しています。