毎年実施される監査役監査や購買部内部監査の中において、持続可能な調達の取り組み状況について確認を行っています。
また、購買部では持続可能な調達の実現のため、「持続可能な調達SAQ」調査や取引先監査によって、定期的に取引先の状況を確認しています。これらの活動計画の進捗や成果を部内会議で把握し、次年度計画に反映しています。
持続可能な調達
マネジメントシステム
方針・基本的な考え方
「持続可能な調達」において、グローバルな視点でサプライチェーン全体における環境・社会的責任を果たすためには、三井化学グループだけでなく取引先との協働が不可欠です。
当社グループは、公正で誠実な取引を行うことに加えて、強いパートナーシップ構築をかなえるべく、取引先選定の際に当社グループが重視する項目等を組み込んだ「三井化学グループ購買方針」を制定し、購買活動を実施しています。2019年には、グループ購買方針に持続可能な調達の観点を組み込むとともに、取引先に当社グループとともに取り組んでいただきたいことを「三井化学グループ持続可能な調達ガイドライン 」として取りまとめ、取引先に対して本ガイドラインの趣旨の理解を求めています。
今後も、持続可能な調達に向けた社会的要請を踏まえ、購買方針および持続可能な調達ガイドラインを適宜見直し、取引先との協働によって環境・社会的責任を果たしていきます。
また、当社グループのグローバル・ポリシーとして、調達に関する基本的事項を定めています。その実行を通じて、適切な品質と価格で安定かつ公正・遵法な調達を確保することで、当社グループの競争力の維持・強化とコンプライアンスの担保を図っています。
三井化学グループ購買方針
三井化学グループは、全てのお取引先を良きパートナーであると認識し、互いの持続可能な発展の実現を目指して、公正で誠実な取引を行うことを心がけます。
三井化学グループは、グローバルな視点で、サプライチェーン全体に関わる環境・社会・企業統治などの課題にも取り組み、持続可能な調達の実現を目指します。
三井化学グループは、本「グループ購買方針」に基づき購買活動を行います。
- コンプライアンスの徹底
購買活動の実行にあたり、それぞれの地域・国における法令・社会規範を遵守します。
また、同等のコンプライアンス徹底をお取引先にも要求します。
- 機会の均等と透明性の確保
お取引先に広く門戸を開放し、対等な立場で公明正大な取引の機会を提供します。
- 「持続可能な調達」の観点からのお取引先選定
より強いパートナーシップ構築のため、お取引先の選定に際しては、特に以下の観点を重視します。
- 人権を尊重し、差別を禁止している。人権侵害に加担していない。
- 公正な労働条件を適用し、労働環境の安全衛生を整備している。
強制労働、児童労働および雇用における差別を禁止している。 - 環境上の課題を認識し、解決・対応に取り組んでいる。
- 健全な経営状態のもとで、公正な企業活動を行っている。
- 品質・価格・納期などが適正水準であり、その維持・向上に努めている。
以上
2019年2月1日改定
体制・責任者
購買部担当役員を責任者として、購買部が三井化学グループ(購買部購買、本体事業部購買、国内外関係会社購買)の持続可能な調達に関する計画を策定、実行しています。
※ 各購買担当者
モニタリング
目標・実績
2023年度は、取引先とのコミュニケーション強化を目的とした意見交換会を開催した他、三井化学グループ全体で持続可能な調達ができるよう、グループ企業への周知・協力依頼のための活動を展開しました。
2024年度は、コミュニケーションを行う取引先の分野を従来の資機材中心から原料・燃料・包材の調達に広げ、2030年度目標に向けて幅広い取引先に当社の取り組み趣旨の周知を実施する予定です。
指標 | 集計範囲 | 2023年度 | 2024年度 | 2030年度 (中長期) | |
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目標 | 実績 | 目標 | 目標 | ||
持続可能な調達率※ | 三井化学 グループ | 持続可能な調達の浸透 取引先とのビジョン共有: 意見交換会社数 ≧12社 | 意見交換会社数:16社 |
各領域重要取引先への調達ガイドライン説明実施数: ≧8社 | 80% |
※ 持続可能な調達率:
全取引額における、「持続可能な調達SAQ」調査にて回答結果を入手した取引先との取引額合計との金額比(=SAQに回答いただいた取引先との取引額/全取引額)であり、その率をモニタリングしている。