幼少期の関心と今までの経験が、
現在の仕事に活かされている。
小さい頃から工作やレゴブロック遊びが大好きで、モノとモノを繋げて新しいカタチをつくることへの関心が高かった私は、大学で化学を専攻しました。学部から大学院へと学びの場を移しながら、有機金属化学、有機化学、高分子化学の分野で研究を続けて、博士号を取得。就職活動では、幅広い分野で使われる製品の研究に携われる三井化学に、自分の今までの経験を活かせるのではないかと思い興味を持ちました。また、入社前に社員と話す機会があったのですが、どの社員も親切に対応してくださり、その誠実さに惹かれて入社を希望しました。
プレイヤーからリーダーとなり、
新たな挑戦が始まった。
入社以来、ポリオレフィン製造に関わる触媒開発を担当し、エラストマーや機能性ポリマーなど複数の製品に携わってきました。それぞれ触媒に要求されるものや、やりとりする部署も違ってきますが、異なる分野を幅広く経験させてもらったことが、技術の応用範囲を広げられたことにも繋がっていると思います。そして、これまでは重合触媒グループでプレイヤーとして開発に取り組んでいましたが、長年この業務に携わってきた経験から、現在はチームリーダーとしてマネージメント業務を担当しています。メンバーやチーム全体のテーマ管理や評価が主な仕事となり、チームのまとめ役として周りを俯瞰しながら、マネージメントという新たな業務に日々挑戦しています。
人々を繋げ、
アイディアを実現できる環境を作りたい
マネージメントといっても、メンバーはその道のプロフェッショナルが揃っているので、一人ひとりをサポートするというよりは、それぞれの意見を取りまとめることが多いです。今まで個人で携わってきたテーマへの理解はあるのですが、チームリーダーは全体をまとめる存在として、テーマ全体を把握しなければなりません。また、チームリーダーとして研究結果を上層部に報告したり、事業の方針をメンバーに共有したりと、情報の橋渡しも行っています。事業方針の意図を正確に理解し、ゴールを設定してメンバーに伝えれば、各自アイディアを出してくれるので、あとはいかにそれを実現できる環境をつくれるかだと考えています。これには有識者同士を繋げたり、テーマを俯瞰的に見ることが必要です。これまで取り組んできた開発とは異なるスキルが必要となるので慣れるのに苦戦しますが、自身の知見が広がり、成長に繋がると思うので、これまでとは違う新鮮なやりがいを実感しています。
これからの目標は、
化学で世界に貢献すること。
これまで立場は変われど長年さまざまなポリオレフィン製品製造用の触媒に携わってきました。今取り組んでいるテーマは必ず形にしたいと思っていますが、将来的には、全く異なる領域の製品を担当したり、他のエリアの研究所に行ったりなど、もっと仕事の幅を広げることに挑戦していきたいと思っています。世界中で抱えている課題に対して、化学で貢献できることはたくさんあります。たとえ言語の壁があっても、化学は世界共通なので、私自身できることをさらに増やしていけば、その課題に貢献することができるはずだと考えています。数年後に何をして何を目指すという明確な指針ではないですが、そんな大きな目標を持ちながら、日々の業務に取り組んでいます。
Private
休日は子供と一緒に出掛けることが多いです。母校の大学祭と実験教室に参加しました。
ブロックは今でも好きなのでつい買ってしまいます。