三井化学がマテリアルリサイクルで制作したベンチをお披露目
神戸市の「プラスチック資源に特化した回収ステーション」で回収した資源を活用
2022.04.11
三井化学株式会社
三井化学株式会社(所在:東京都港区、代表取締役社長:橋本 修)は、2021年12月より新事業共創パートナーシップ「ジャパン・サーキュラ―・エコノミー・パートナーシップ(以下、J-CEP※)」に幹事企業(当社幹事:小守谷敦常務執行役員)として参画しています。そのJ-CEPが、兵庫県神戸市とアミタ株式会社が主体となり進める「プラスチック資源に特化した回収ステーション」に連携団体として参加しています。
2021年11月4日から約3か月間、神戸市長田区にある「ふたば学舎」にコミュニティスペースを有する資源回収ステーションを設置し、特定のプラスチック資源を分別回収しました。
三井化学は、回収したプラスチックをマテリアルリサイクルして「リサイクルエコベンチ」2基を制作、2022年4月7日にふたば学舎に設置、お披露目式を行いました。
【断面図】グレーの層に適応
一般的に、家庭から出るプラスチックごみのリサイクルは分別が不十分であることが多く難易度が高いと言われていますが、ふたば学舎では回収するプラスチック(容器など)を特定し、住民の皆さんに洗浄して持ち寄って頂く方式を採用しており、その後のリサイクルプロセスを容易にする試みを行っています。
また、今回はあえてPP(ポリプロピレン)/PE(ポリエチレン)/PET(ポリエチレンテレフタレート)/PS(ポリスチレン)など異なった複数種のプラスチックを混ぜ、相溶化できる当社の接着性ポリオレフィン「アドマー®」を10%添加してリサイクルエコベンチを制作しました。アドマー®は、リサイクル助剤としての機能も保有しており、添加することで強度や耐衝撃性の低下を抑えることが可能となり、プラスチックリサイクルの普及に大きく貢献します。
リサイクルエコベンチ制作までの流れ
三井化学は本年4月より長期経営計画「VISION2030」を始動させ、サーキュラ―エコノミーへの対応強化を基本戦略の一つと位置付け、取り組んでいます。これからもプラスチックを中心とした素材の資源循環型社会の実現に向けて、様々な取り組みを進め、お客様や世の中の技術の発展に貢献してまいります。
ご参考:前回リリース
2021年12月15日
「三井化学が新事業共創パートナーシップ「ジャパン・サーキュラー・エコノミー・パートナーシップ」に参画」
以上