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2017年社長年頭挨拶(要旨)

2017.01.05

三井化学株式会社
社長 淡輪 敏

皆さん、新年明けましておめでとうございます。

安全はすべてに優先する

年頭にあたり当社が事業活動を遂行する上で変わることなく原点としている「安全は全てに優先する」方針、世界の総ての拠点、日々の生活において安全を最優先にする初念を皆さんと共に今年も強く誓いたいと思います。

昨年を振り返って

2016年度は円高の影響を受けながらも、全般的に好調な需要と工場稼働が続き、年初予算の営業利益700億円を大きく上回る880億円を想定しています。14中期経営計画の3か年間、いずれの年も計画を上回り、16年度最終目標も大幅に上回る達成見込みです。これはポートフォリオの変革、構造改革に向かって、それぞれの職場において必死に取り組んで頂いた皆さんの成果が結実したものです。

世界は大きく変わっていく

昨年は英国のEU離脱や米国大統領選挙でのトランプ氏の当選など、事前の予想を遥かに超えた事態が起こりました。今年も事業環境に、これら事象によるさまざまな影響が全世界に発現するでしょう。このことだけでなく、世界で起こることの予測は益々難しく、複雑です。このような時こそ、一歩先のことを常に意識して環境変化にスピード感をもって対応することが不可欠です。

持続的成長に向けて

昨年11月に策定した2025長期経営計画において、三井化学グループが目指す社会は、当社グループの4つの強み ① 100年の技術力 ② 多様な製品・サービス ③ グローバル基盤・人材 ④ 強い顧客基盤を活かして「モビリティ」「ヘルスケア」「フード&パッケージング」「基盤素材」に加え「次世代事業」の5つの事業領域で、よりよい未来社会に貢献することです。様々な社会課題解決に向けて、事業活動を通じて広く貢献することが、三井化学グループの存在意義です。営業利益2000億円、売上高2兆円を目指し、財務健全性に留意しながら、成長投資1兆円、研究開発費2倍の700億円と新たな成長投資や合理化投資に積極的にチャレンジしていきたいと考えています。
そして当社の持続的成長の基盤として、社員の皆さんの健康を確保し、生産性を高め、効率的な働き方に繋げてゆくことが大切です。特に遅れている国内では「働き方改革」への対応を加速します。また、世界でサイバーセキュリティのリスクが一段と高まっており、情報の安全を確保することが益々必須となります。

新たなステージへ

今年当社は三井化学発足から20周年を迎えます。この記念すべき年に始まる2025長期経営計画の目標を達成する上にはきっと紆余曲折があり、決して容易いことではありません。現状の延長線上での思考に流されることなく、全役員、全社員は意識を変革してゆかなければなりません。当社の強みを活かし、攻めの姿勢であらゆるチャンスを俊敏に捉え、判断・実行のスピードを速めましょう。世界から期待してもらい続けることができる企業として、世界中の多様な社員がOne Teamとなって思いを形にし、さらに一歩、グローバルに存在感のある化学企業グループを目指しましょう。

以上