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三井化学社長 橋本 修 社員に対する社長就任あいさつ(要旨)

2020.04.01

三井化学株式会社

1. 社長就任にあたり

これまで、当社グループは淡輪前社長のリーダーシップの下、社員一人ひとりはもとより多くのステークホルダーのご協力も頂き、リーマンショック、欧州ソブリンクライシスといった幾多の困難を乗り越え、2025長期経営計画である「VISION2025」の目標に向かって、営々とポートフォリオ変革を進めてまいりました。

世界に目を向けますと、SDGsやESGをキーワードとして、気候変動やプラスチックごみ問題への対応、循環経済など、持続可能な社会の実現に対する企業への要請は高まる一方であり、また、デジタル技術やバイオ技術などは急速な進歩を遂げています。我々を取り巻く環境は、「VISION2025」策定時の想定をはるかに超える大きさとスピードで変わっていきます。
このような環境の中で、私の使命は、ポートフォリオ変革を更に加速し、強固な事業ポートフォリオを基盤とした「グローバルに存在感のあるサステナブルな企業グループの実現」をできる限り、早期に完遂することと理解しています。

20年度は「VISION2025」策定後5年目の折り返し点にあたります。急速な時代の変化を見据え、事業や組織の在り方を探りつつ、永続的に発展するために、当社グループは何をし、何を目指すグループなのかを皆さんとの議論を通じて、再定義したいと思います。更に、従来の発想に捉われない具体的施策を織り込み、グループ全体の実行力を高め、目指すグループ像の実現加速に向けて、皆さんと共に邁進していきます。

2. 2020年度年初にあたり

足元の不安定、かつ不透明な環境下、新型コロナウイルスの影響は今後、経済への下方圧力となって、当社グループも影響を受けることが見込まれます。我々が、この荒波を乗り切るために、以下の点に留意頂きたいと思います。

① 安全・安定運転の厳守

安全・安定運転は当社グループの生命線です。厳しい環境の中、今一度、製販研一体となって、一人ひとりが安全は自らのためでもあることを肝に銘じて日々の業務に臨んでいきましょう。

② 資源(ヒト、モノ、カネ、情報、感情)の持続性を意識し、効率的に回す

厳しい環境下において、各職場リーダーの皆さんには、不測の事態への耐性確保をお願いします。そして、情報を取り込める風通しの良い組織、部下のモチベーション確保を常に意識してください。

③ 一段高い目標に対し、果敢に挑み、学習、内省し、粘り強く挑戦し続ける

当社グループを取り巻く事業環境は当面、厳しい状況が続くことが想定されますが、必要な諸施策は粛々と進めていきます。社員の皆さんの挑戦から生まれた成功や失敗を通じて得る学びは、当社グループの競争力の源泉です。そして、上手くいかなかった時こそ結果を真摯に受け止め、その学びを自らの経験として、知識として蓄積し、より高い目標に向かって粘り強く挑戦し続ける、より強い実行力が求められています。「VISION2025」の目標に向かって、怯むことなく、共に“逃げず、諦めず、誤魔化さず”前進し続けましょう。

以上