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2021年社長年頭挨拶(要旨)

2021.01.05

三井化学株式会社
社長 橋本 修

新年明けましておめでとうございます。
新型コロナウイルスの世界的感染拡大が続く中、罹患された方々にお見舞い申し上げるとともに、年末年始を問わず医療従事及び社会機能維持の為にご尽力頂いている皆様に感謝申し上げます。また、年末年始を挟んだ生産維持、グローバルでの事業活動に尽力頂いた当社グループ社員の方々に改めて感謝申し上げます。

健康と安全は全てに優先する

ご家族を含む皆さんの健康は企業活動の源泉であり、改めて一人ひとりが健康管理への認識を高めて下さい。また、今一度「安全は全てに優先する」方針を心に刻み、事故ゼロを目指して行きましょう。

2020年を振り返って

新型コロナウイルスの影響を受け、当社グループの通期業績は過去数年に比べて減益となる見通しです。この難局を乗り越える為に、キャシュフローの確保を最優先し、投融資の厳選を行いました。一方で、事業ポートフォリオ変革の実行スピードを高めて、成長事業領域での買収などを実施しました。更に基盤素材事業では収益変動の改善に向けた新たな変革にも着手しました。
予断を許さない状況ではありますが、主要産業における需要回復の兆しもあり、業績は回復基調にあります。成長が期待されるICT、ヘルスケア分野を中心に今後とも攻めの投資は行っていく方針です。

2021年のスタートにあたり

ワクチン開発の成果に依るところもありますが、新型コロナウイルスとの共生、或いは感染拡大の収束に向けて新たな社会像、価値観が進展すると思われます。これに対応して、当社グループは‘’新たな日常‘’に向けて4つの施策を進めて行きます。

  1. 長期経営計画のレビュー
    2030年の世界を見据えて当社グループの目指すべき姿を再定義して、実現する為の道筋をグループ内で共有し、実行に踏み出します。
  2. デジタル化の推進
    社内に新たな専門組織を設置し、あらゆる分野でのデジタル化を統合的に推進します。
  3. 2050年カーボンニュートラル宣言
    2050年、GHG排出「実質ネットゼロ」に向けて全社での取り組みを加速します。
  4. 働き方改革
    「自主・自律・協働」をキーワードに個の力を束ね、組織の総合力を発揮する仕組みを作ります。

皆さんへのお願い

2021年は業績のV字回復への挑戦を含め、三井化学グループの成長・発展に向けた新たなスタートとなる重要な年です。先に挙げた4つの施策は何れも挑戦的な課題です。社長就任時の挨拶でも申し上げましたが、皆さんの挑戦による成功や失敗を通じて得る学びは、当社グループの競争力の源泉です。失敗を恐れず、今年はもう一段高い目標に向かって更なる高みに向かって粘り強く挑戦していきましょう。

以上