衛生・抗菌フィルム「パルフレッシュ™」、抗ウイルス効果を確認
2021.09.28
三井化学東セロ株式会社
三井化学東セロ株式会社(所在:東京都千代田区、社長:松坂 繁治)は、衛生・抗菌フィルム「パルフレッシュ™」に抗ウイルス※1 効果があることを確認しましたのでお知らせいたします。
パルフレッシュ™ は、ポリオレフィンベースの鮮度保持包材として食品包装に使用され、フードロス削減に貢献、食品衛生法(日本)※2、FDA(アメリカ)、GB(中国)に適合し、抗菌フィルム※3 としてもSIAA(抗菌製品技術協議会)に登録されるなど、高い安全性を有するフィルムです。
一般財団法人日本繊維製品品質技術センターによる検査の結果、35℃(人の体温相当)の環境下でパルフレッシュ™ 表面においてウイルスを99.98%以上減少させることが確認されました。(測定方法:ISO21702を準用)
また、コート処方のフィルムに比べ、包装袋の内面、外面でもヒートシール性能を有し、かつ柔軟性が高く加工しやすいため、食品包装用途のみならず、使い切り手袋や、粘着加工フィルムなど、生活商材に対して「抗菌、抗ウイルス」の付加価値を付けることが可能となります。
想定される生活商材用途案
使い切り手袋
粘着加工フィルム
【 抗菌・抗ウイルス性のしくみ 】
パルフレッシュ™ は抗菌・抗ウイルス性を発現させる特殊成分を含んだフィルムで、表面に位置する成分がウイルスのタンパク質膜を破壊するという下記のような仮説が考えられています。
【 パルフレッシュ™の抗菌・抗ウイルスメカニズムの概念 】
【 安全性 】
特殊成分は食品衛生法(日本)※2、FDA(アメリカ)、GB(中国)のPL掲載物質であり、その制限値内で配合されております。
SIAAに準じ、抗菌物質の変異原性、皮膚刺激性、急性毒性、皮膚感さ性も確認済です。
【 抗菌機構の鮮度保持フィルムとしての実績 】
Wismettacフーズ株式会社(リンゴ輸出用袋)、デリカフーズホールディングス株式会社(真空加熱野菜)、オイシックス・ラ・大地株式会社(宅配野菜)など。
※1: 製品表面の特定ウイルスの数を減少させること。
※2: 厚生労働省告示第196号「食品、添加物等の規格基準(告知第370号)の一部を改正する件」で公表されたポジティブリストへの適合性を確認しました。
※3: JIS Z 2801の試験菌種である大腸菌(Escherichia coli)、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)に対する抗菌が確認されています。
本フィルムの効果はフィルム表面での抗菌/抗ウイルス性能です。本フィルムを用いた商品に具体的な病原性菌種名、ウイルス名称を記載した場合は、その商品を使用したヒトに抗菌/抗ウイルス効果をもたらすと解釈され、薬機法、景品表示法等に抵触する恐れがあります。
以上