日本語 English

北海道大学ICReDDに「三井化学-ICReDD化学反応設計イノベーション部門」の設置で基本合意

2022.11.24

国立大学法人北海道大学
三井化学株式会社

国立大学法人北海道大学(所在:北海道札幌市、総長:寳金 清博、以下、「北海道大学」という。)と三井化学株式会社(所在:東京都港区、代表取締役社長:橋本 修、以下、「三井化学」という。)は、計算科学、情報科学、実験科学の融合によって革新的な化学反応を設計し、高機能材料の開発や循環型社会の実現に資する新規反応設計を共同で行う、産業創出部門を設置することで基本合意しましたのでお知らせいたします。2023年4月に北海道大学創成研究機構化学反応創成研究拠点(以下、「ICReDD」という。 : アイクレッド)内で、「三井化学-ICReDD化学反応設計イノベーション部門」(以下、「三井化学-ICReDDラボ」という。)が活動を開始する予定です。
北海道大学と三井化学は、高機能材料や新規反応の化学反応創成学に基づいた開発を通して広く社会に貢献すべく取り組みを推進してまいります。

三井化学-ICReDDラボ概要

正式名称 「三井化学-ICReDD化学反応設計イノベーション部門」
連携内容 三井化学-ICReDDラボの設置、共同運営
目的 複雑系化学反応を対象としたコンピューティング反応経路設計技術の革新
期間 2023年4月1日から2028年3月31日
所在地 北海道大学 創成研究機構 化学反応創成研究拠点(北海道札幌市)内
研究領域 ①高機能材料の開発
②循環型社会の実現に資する新規反応の設計
③計算科学,情報科学の新規技術開発

三井化学-ICReDDラボのねらい

三井化学-ICReDDラボでは、ICReDDの特徴である、計算科学、情報科学、実験科学の3分野を融合させた化学反応創成学と、三井化学が保有する材料開発に関する知見をベースに、高性能な材料の開発や循環型社会の実現に資する新規反応の設計を高速かつ高確度で実現すべく共同研究を実施します。また、計算科学や情報科学に関する新規技術の研究開発を行うことで、化学反応創成学のさらなる高度化も目指します。

pict_221124_01.jpg
pict_221124_02.jpg

WPI–ICReDDについて

ICReDD(Institute for Chemical Reaction Design and Discovery、 アイクレッド)は、文部科学省国際研究拠点形成促進事業費補助金「世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)」に採択され、2018年10月に北海道大学に設置されました。WPIの目的は、高度に国際化された研究環境と世界トップレベルの研究水準の研究を行う「目に見える研究拠点」の形成であり、ICReDDは国内にある17の研究拠点の一つです。
ICReDDでは、拠点長の下、計算科学、情報科学、実験科学の三つの学問分野を融合させることにより、人類が未来を生き抜く上で必要不可欠な「化学反応」を合理的に設計し制御を行います。さらに化学反応の合理的かつ効率的な開発を可能とする学問、「化学反応創成学」という新たな学問分野を確立し、新しい化学反応や材料の創出を目指しています。

三井化学について

三井化学は2021年に長期経営計画「VISION2030」を策定し、その中で主要な経営課題の一つとしてDX(デジタルトランスフォーメーション)の全社展開を挙げています。DXによって製品や事業の開発力を強化することに よってCX(コーポレートトランスフォーメーション)を実現し、社会課題の解決に貢献することを目指しています。また、製品提供を通して環境と調和した循環型社会を実現すべく取り組みを進めています。

以上