地域共通のリユース容器をシェアすることで、テイクアウト時に感じる罪悪感の払拭、使い捨て容器の削減を目指すシェアリングサービス。スマホで簡単に操作するだけで利用でき、使用した容器は地域の返却ボックスに返却できる。東京都や横浜市が行うビジネス推進支援事業などにも採択され、地方自治体、各地域の飲食店、F1やサッカー、夏フェスなどの大型イベント、複合商業施設やキッチンカーでの採用が広がっている。AEPWが2022年に行ったスタートアップ企業の支援事業にも選抜されている。
マスバランス方式によるバイオマスPP「Prasus®」が、 使い捨てテイクアウトごみを削減するリユース容器シェアリングサービス Megloo(メグルー)の容器に採用
2023.09.11
三井化学株式会社
株式会社プライムポリマー
三井化学株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役長:橋本 修)は、温暖化問題の解決に向けた社会のバイオマス化を進める取り組みとして、BePLAYER®ブランドのもとバイオマスナフサによる誘導品(バイオマス化学品、バイオマスプラスチック)の展開を拡大しています。このたび、株式会社カマン(本社:神奈川県鎌倉市、代表取締役:善積 真吾)が展開する飲食店からのテイクアウトごみ削減のためのリユース容器シェアリングサービス「Megloo(メグルー)」の専用容器に、株式会社プライムポリマー(本社:東京都中央区、代表取締役社長:藤本 健介)が製造販売するマスバランス方式のバイオマスPP(ポリプロピレン)「Prasus®」が採用されました。
なお、三井化学は、廃棄プラスチックを無くすことを目指す国際アライアンスAEPW(Alliance to End Plastic Waste)を通して株式会社カマンのMeglooサービスを支援しています。
リユース容器シェアリングサービス「Megloo」とは
株式会社カマン/善積氏のコメント
リユース容器の材質としてこれまで様々な素材を検討してきましたが、現在最も環境負荷が低いものはプラスチックであるという結論に達しました。環境に悪いのは「プラスチック」ではなく「プラスチックの使い捨て」です。何度も繰り返し使える、軽量、電子レンジにも入れられる素材はプラスチックのみです。また、これまでバイオマスプラスチック等も検討してきましたが、通常のプラスチックに比べて耐久性や耐熱性が劣る上、リサイクルのしにくさもあるため導入を断念してきました。今回のPrasus®は、マスバランス方式のバイオマスであるため、リユース容器としての品質を確保できるうえ、地球規模で見て確実に環境にも良い。マスバランスという新しい概念もMeglooのサービスに合致すると考え、採用に至りました。
マスバランス方式(物質収支方式)とは
「原料から製品への加工・流通工程において、ある特性を持った原料(例:バイオマス由来原料)がそうでない原料(例:石油由来原料)と混合される場合に、その特性を持った原料の投入量に応じて、製品の一部に対してその特性の割り当てを行う手法」(環境省バイオプラスチック導入ロードマップ)を言います。
石油由来のプラスチック・化学品と物性が全く変わらないこと、これまで難しかった素材でもバイオマス化が可能となるなど、カーボンニュートラル社会の実現に向けて社会全体のバイオマス度を向上させるための重要なアプローチです。三井化学グループでは、既に約30を超える製品群でマスバランス方式によるバイオマス化を実現しています(2023年8月現在)。また、サーキュラーエコノミーにむけたリサイクルソリューションとして展開されていくケミカルリサイクルにおいても、マスバランスは重要な役割を果たします。
BePLAYER®
BePLAYER®は温暖化問題の解決のために、社会のバイオマス化を
進める取り組みです。マスバランス方式によるバイオマス製品、セグリゲーション方式によるバイオマス製品、その他カーボンニュートラルに貢献する製品・技術の展開を進め、社会のGHG排出量削減に大きく貢
献していきます。
Prasus®
株式会社プライムポリマーが展開する、新しいフィードストックを使用し
たマスバランス方式による環境にやさしい持続可能な製品(ポリエチレ
ン、ポリプロピレン)のブランド名
以上