三井化学社長 橋本 修2025年度新入社員への挨拶
2025.04.01
三井化学株式会社
1. はじめに
新入社員の皆さん、三井化学へ入社おめでとうございます。三井化学を代表して、皆さんを歓迎します。
入社式はここ数年、コロナ禍の影響もありオンラインで実施してきましたが、今年は6年ぶりに総合職の皆さんが本社にあつまることができました。さらに、各事業所に集まった一般職の皆さんとオンラインでつながることができ、デジタルとアナログの良いところを用いて新入社員全員と話ができることは喜ばしい限りです。
2. 世の中の変化と三井化学グループが果たすべき役割
いま起きている世の中の変化と、私たち三井化学グループが果たすべき役割についてお話したいと思います。
今年は1月にアメリカでトランプ大統領第2期政権が発足、関税や安全保障等、急進的な政策転換が始まっています。他方、中国経済の先行き不透明感の継続、供給過剰による市場構造の変化、アジア諸国新興企業の技術レベル向上等、企業経営を取り巻く環境はグローバルレベルで時々刻々と変化し、生き残り、勝ち残りに向けた競争も激しさを増しています。
当社は昨年、長期経営計画VISION 2030のマイルストーンとなるコア営業利益2000億円の達成時期を見直し、3年後ろ倒しする決定をしました。早期に成長軌道に回帰させ、ステークホルダーの信頼を取り戻さなければいけません。2025年度はリスタートの初年度であり、当社にとって非常に重要な1年となります。
当社には100年以上の歴史の中で受け継がれる変革のDNAがあります。1912年に九州大牟田で始まった石炭化学を皮切りに、岩国大竹で日本初の石油化学への転換を行い、それぞれの時代にベンチャースピリットを発揮して社会課題解決に挑戦してきました。そして今まさに、カーボンニュートラル実現を目指し、第三世代と呼ぶべきグリーンケミカルへと大きな変革期を迎えています。
化学業界では石化再編が最大の関心事となっていますが、半導体やEVといった次世代領域も、化学の基礎原料や素材技術が基盤となります。当社は長い歴史の中で培ってきた技術の系譜をさらに発展させ、変革の時代を勝ち抜こうとしています。
化学は社会基盤や自動車、半導体等の日本の基幹産業を支えるあらゆる素材を供給するだけでなく、お客様に幅広いソリューションを提供することで、社会課題の解決に貢献できる産業です。
「未来が変わる。化学が変える。」をモットーに、変化をリードし、サステナブルな未来に貢献するグローバル・ソリューション・パートナーとして、VISION 2030の達成を目指していきましょう。
本日、三井化学に入社された皆さんには、将来このDNAを引継ぎ、課題に臆することなく挑戦し、成長を遂げていって頂きたいと思います。その第一歩を踏み出した皆さんに伝えたいことを次にお話します
3. 皆さんに伝えたいこと
(1) 安全最優先
1つめは「安全は全てに優先する」ということです。当社グループの一人ひとりが、「安全は全てに優先する」ことを心に刻み、生産現場のみならず、すべての職場で事故・災害ゼロを目指して頂きたいと思います。また、「健康は企業活動の源泉」です。当社グループの一人ひとりが健康管理への認識を高めて頂きたいと思います。
(2) 自主・自律・協働の実現
2つめは、「自主・自律・協働」の実現です。企業グループの競争力を高め、すべてのステークホルダーの期待に応えるためには、社員個々人が自ら考え、自分の職責を果たすと共に、個の力を束ね、組織として総合力を発揮していくことが大事です。是非、志を高くもって自己研鑽に励むと共に、周囲のメンバーに積極的に働きかけてください。生活するための手段として会社で働くことも大切ですが、自分の成長のため、会社で自分のやりたいこと、或いは、誰かに貢献するなどの目標をもって新しいことに挑戦してほしいと思います。それは個人としての幅や引き出しの数を増やし価値を高めます。
(3) 挑戦による学び(成功・失敗)は競争力の源泉
3つめは、「挑戦による学び(成功・失敗)は競争力の源泉」であるということです。学びは社会に出てからも続きます。仕事での答えは一つではありません。挑戦に失敗はつきものです。失敗から学び、内省し、そして粘り強く、何度でも挑んでほしいと思います。その先に必ず成長した自分と組織が見えるはずです。三井化学グループは企業グループ理念の中で「従業員の幸福と自己実現」を掲げており、挑戦する皆さんの成長の場・機会を提供し続けます。
以上、安全・健康はすべてに優先を胸に、VISION 2030の達成に向け、創業時から受け継がれるベンチャースピリットを思い起こし、失敗を恐れず、自主・自律・協働して挑戦を続けていきましょう。
4. 最後に
入社してしばらくの間は、VISION 2030において、自分が何をすればいいのか迷う人もいるかもしれません。その時には、仕事をするにあたって、その仕事の目的や意義に立ち返ってほしいと思います。個々の仕事から、お客様や社会にもたらす価値や自身の成長にとっての意味を見出すことは、自らのモチベーションを高める上でも大切です。また、先輩社員から引き継いだ仕事についても自分なりの工夫を行うことで、その仕事の中に「面白さ」や「やりがい」を見つけてください。その面白さややりがいの糧になるのが皆さんの「三井化学になぜ入社をしようと思ったか?」にあります。そこには皆さんのこれからのキャリアの上での「Will、志」があり、その想いはこれからのキャリア構築での重要な道標になりますので、是非大切にしてください。
新入社員だからだといって臆することなく、自らの考えることは堂々と主張してください。優れた洞察力と構想力、そして強い実行力を持てるよう、日々の挑戦と発見を共に積み重ねていきましょう。
皆さんの活躍を期待、応援しています。共に頑張りましょう。
以上