三井化学グループでレンズ向けコーティング材料・機器事業の拡大を加速
COBURN Technologies とSDC Technologiesが小・中規模レンズ加工ラボ向けに卓上型レンズコーティング加工システムを販売開始
2025.02.19
三井化学株式会社
三井化学株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:橋本 修)は、グループ会社であるSDC Technologies, Inc. (本社:米国・カリフォルニア州、CEO:Richard Chang、以下「SDC」)と、COBURN Technologies, Inc. (本社:米国・コネチカット州、CEO:Alex Incera、以下「COBURN」)が、2025年1月23日に小・中規模レンズ加工ラボ(技工所)に向けた卓上型レンズコーティング加工システム(以下、本システム)の販売を開始したことをお知らせします。*1
本システムは、COBURNのコーティング機器に関するノウハウとSDCのUV硬化型コーティングの専門知識を組み合わせた、両社によるコラボレーションの第2弾となります。COBURNのレンズコーティング加工システムのラインでは最もコンパクトな卓上型の機器となっており、本システムの導入により小・中規模レンズ加工ラボにおいても省スペースで効率的に高品質なレンズのハードコーティングが可能となり、レンズの傷つきやすさを防止し高機能化に貢献します。
本システムは、2025年2月20日から2月22日に米国・フロリダ州で開催される国際的なビジョンケア展示会「Vision Expo East 2025」で展示されます。
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■SDC CEO:Richard Changのコメント
「本システムは、あらゆる規模のラボが効率的にレンズをハードコートできるコンパクトで手軽なソリューションを提供し、時間とリソースの節約に寄与するものです。小規模なラボでも高性能なコーティングが可能となり、スペースを大幅に削減しながら、高品質なレンズを提供することが可能となります。本システムにより、COBURNはスピンコーティング技術のリーダーとしての地位を確固たるものにし、市場で最も包括的なシステムのラインナップを提供できるようになります。」
■三井化学グループのコーティング材料・レンズ加工機器事業について
当社は、メガネレンズ材料のリーディングカンパニーとして、「視界品質QOV*2(Quality of View)」をコンセプトに高屈折率レンズ材料MRTMシリーズをはじめとした様々な屈折率や特性をもつ材料を世界中のレンズメーカーに提供しています。
メガネレンズに欠かせないコーティング材料・レンズ加工機器の分野では、2008年にSDCを買収して以降、2010年には防曇コート材に強みをもつFSI Coating Technologies、2014年にはUV硬化型ハードコート材のLTI Coating Technologies(2017年にSDCが吸収合併)、2020年には、超撥水・反射防止コート材を持つCOTEC®、2022年にはメガネレンズ加工機器の開発・製造・販売を行うCOBURNをグループに加え、メガネレンズの長寿命化や高機能化に貢献する製品のラインナップを拡充しています。
2024年には新たにJames Robinson Speciality Ingredients社の調光色素技術を獲得し、高性能調光レンズ材料および調光コーティングシステムの開発力も強化しました。これまでに培ったコーティング材料の技術・知見を活かし、コーティング材料・レンズ加工機器事業の拡大を加速するとともに、自動車、建築、光学機器、医療分野等へ高付加価値でサステナブルな製品をグローバルに提供してまいります。
■会社概要
会社名 | 設立 | 株主 | 主な事業内容 |
---|---|---|---|
SDC Technologies, Inc. | 1986年 | 三井化学(三井化学アメリカ)100% | 対擦傷、防曇、超撥水・反射防止コート材およびコーティング機器の製造・販売・研究 |
COBURN Technologies, Inc. | 1954年 | SDC 100% | メガネレンズ加工・コーティング機器、各種消耗品、検眼機器の製造・販売・研究 |
*1 SDC ニュースリリース(2025年1月21日)
*2 QOV:視力の最適化や快適な見え方、目の健康管理、病気予防など目に関わる病気の質、満足度の尺度。
以 上