エンジニアリングプラスチック製品の営業業務の提携に関するお知らせ
2025.10.27
三井化学株式会社
ポリプラスチックス株式会社
三井化学株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:橋本 修、以下「三井化学」)と、株式会社ダイセル(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:榊 康裕、以下「ダイセル」)の100%子会社であるポリプラスチックス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:宮本 仰、以下「ポリプラスチックス」)は、三井化学が展開するエンジニアリングプラスチック製品(以下「エンプラ」)であるアーレン®およびオーラム®の営業業務の提携に関する契約(以下、「本契約」)を締結しました。
本契約に基づき、2026年1月1日より、三井化学はポリプラスチックスに営業業務を委託し、ポリプラスチックスは顧客対応、新規開拓、技術サポート等の営業関連業務を独占的に担います。なお、三井化学は引き続きアーレン®およびオーラム®の事業運営を行うため、商流等の変更は予定しておりません。
三井化学は、自動車および電気・電子分野で拡大する高機能エンプラの需要に対応するため、ポリプラスチックスが保有する、お客様ネットワークおよびソリューション提供力を活用することで、更なる事業成長を目指します。一方、ポリプラスチックスは、アーレン®およびオーラム®の営業業務を通じたプロダクトポートフォリオの充実により、さらに多くのお客様に対するソリューション提供力を高めてまいります。
両社はエンプラ事業の強化を図るとともに、さらなる協業の深化についても今後検討を進めてまいります。
なお、2025年10月16日付でダイセルより「ポリプラスチックス株式会社の会社分割を伴うグループ企業再編計画に関するお知らせ」が発表され、ポリプラスチックスのエンプラ事業について2026年4月1日付にて事業承継の検討が進められている旨が公表されております。本契約で委託される営業業務は、2026年4月1日付でダイセルへ承継を予定しております。
■アーレン®について
アーレン®は、1980年代、三井化学が世界に先駆けて開発・上市した、高耐熱かつ耐薬品性に優れるポリアミドです。基本骨格に芳香環を取り入れることにより、融点320℃という高耐熱性を実現するとともに、従来のポリアミド樹脂の弱点であった吸水性の問題もクリアしました。
■オーラム®について
オーラム®は、高い耐熱性・機械・電気特性はもちろん、射出・押出成形加工に適した熱可塑性を付与し、ガラス転位温度は250℃、さらに240℃で長期使用可能という優れた耐熱性を持った世界最高レベルの熱可塑性ポリイミド樹脂です。
■三井化学株式会社について
「地球環境との調和の中で、材料・物質の革新と創出を通して高品質の製品とサービスを顧客に提供し、もって広く社会に貢献する」を企業理念とし、長期経営計画「VISION 2030」に沿って、事業ポートフォリオの変革を進めています。「VISION 2030」に掲げた、ソリューション型ビジネスモデルの拡大、サーキュラーエコノミーへの対応や、DXによる事業基盤強化などを通じて、迅速に社会課題の解決を図るとともに、サステナブルな未来に貢献してまいります。
■ポリプラスチックス株式会社について
株式会社ダイセルのエンジニアリングプラスチック事業を担う中核となるグループ会社です。エンジニアリングプラスチックは機械的強度、耐熱性、耐薬品性などに優れた高機能樹脂で、自動車、家電製品、携帯電話端末、ロボット、食品や医薬品のパッケージまで、様々な形に姿を変えて豊かで便利な生活を支えています。当社は、地球にも人にも優しい未来社会の実現に向けて革新的なソリューションを通じて世界のものづくりを支えていきます。
以上