エラストマーソリューション

エラストマーは弾性を持つ高分子化合物の総称です。熱可塑性エラストマー(TPE)と熱硬化性エラストマーが存在します。用途に合わせた適切な材料の選択が重要です。

エラストマーとは

エラストマーは常温でゴム弾性を持つ高分子化合物の総称です。熱可塑性エラストマー(TPE)と熱硬化性エラストマーが存在します。どちらのエラストマーも、柔軟な変形を実現するソフトセグメント(柔軟相)と、元の形状への戻りを実現するハードセグメント(硬質相)または化学結合による架橋点が存在します。

熱可塑性エラストマー(TPE)

加硫ゴムのようなゴム弾性を示しつつ、一般的な樹脂と同じ成形加工法を用いることができるエラストマーです。加熱による再成形が可能かつ、加硫工程が不要なため、リサイクル性・製造コスト低減・CO2排出量低減に寄与します。

熱硬化性エラストマー

分子鎖を化学的に結合し、加熱しても固定点が無くならない(不可逆)エラストマーです。一般的に熱可塑性エラストマーと比較して、ゴム弾性、耐熱老化性や耐候性に優れます。

改質剤について

改質剤としてエラストマーを添加することで、ポリオレフィンやエンプラ、ナイロン、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシの物性を変化させることが可能です。例えば衝撃性や柔軟性を付与したり、摺動性(滑りやすさ)を付与することが可能です。

三井化学のエラストマーソリューション

三井化学では熱可塑性エラストマーとしてタフマー®、アブソートマー®、ミラストマー®を、熱硬化性エラストマーとして三井EPT™、フォルティモ®、改質剤としてルーカント®(液状)を提供しております。熱可塑性エラストマー、熱硬化性エラストマーいずれも改質剤としての使用も可能です。貴社のニーズに合わせたエラストマーソリューションを提供いたします。

※ 100%子会社MITSUI ELASTOMERS SINGAPORE PTE LTD社の製品

製品一覧

タフマー®

当社が独自の重合技術で開発した、非晶性もしくは低結晶性のα-オレフィン共重合体です。樹脂の性質を飛躍的に向上させる樹脂改質材として、また柔軟で軽量な軟質成形材です。

アブソートマー®

制振性、応力緩和性に優れたα-オレフィンコポリマー。
従来のポリオレフィンとは異なる感触を持ちます。

ミラストマー®

オレフィン系熱可塑性エラストマー。加硫ゴムの様な柔軟性を備え、さまざまな成型法に対応。リサイクル可能なため、省資源化にも有効です。

三井EPT™

初めて国産化に成功したEPDM(エチレン・プロピレン・ゴム)。加工性、耐候性、耐オゾン性、耐熱性、耐寒性、耐薬品性、電気特性に優れます。

フォルティモ®

既存イソシアネートでは実現できなかった「高弾性・高耐熱性」と「無黄変」を両立し、さらに「耐久性」に優れるポリウレタンエラストマーです。

ルーカント®

エチレンと α-オレフィンとのコオリゴマーで、極性基を含まない炭化水素系合成油です。ゴム、樹脂、塗料等の添加剤として、加工性、柔軟性、耐熱性、低温特性、摺動性、消泡性などの機能を付与します。

アンケートのお願い

お客様のご意見をもとに製品を改善・開発してまいりたいと考えています。ぜひお客様のご意見を参考にさせていただきたく、ご使用中のプラスチック材料でご不便や、お悩みをお持ちの方に、アンケートご記入お願いします。

製品に関するお問い合わせ

エラストマー事業部