三井化学グループは、目指す未来社会に向けた取り組みのための資金調達手段の多様化の一環として、下記のサステナブルファイナンスを活用しています。(2024年8月時点)
社外評価・サステナブルファイナンス
サステナブルファイナンス
三井住友銀行「ESG/SDGs評価型シンジケート・ローン」
ESG/SDGs評価シンジケート・ローンは、(株)三井住友銀行と(株)日本総合研究所が作成した基準に基づき、顧客のESGやSDGsの取り組みや情報開示の状況を評価する金融商品であり、当社のESG/SDGs評価結果に賛同いただいた金融機関によって組成されています。当社の取り組みは、環境(E)、社会(S)及びガバナンス(G)の各項目について非常に高い水準であると判断され、サステナビリティに向けた企業経営において、大変優れた取り組みと情報開示を実施しているとの評価を受けました。
概要
三井住友信託銀行「ポジティブ・インパクト・ファイナンス」
ポジティブ・インパクト・ファイナンスは、企業活動が環境・社会・経済に及ぼすインパクト(ポジティブな影響とネガティブな影響)を包括的に分析・評価し、当該活動の継続的な支援を目的とした融資です。本ファイナンスでは、当社の「①Blue Value®製品を通じた社会、環境、経済への貢献」、「②Rose Value®製品を通じた社会、環境、経済への貢献」、「③環境保全(GHG・エネルギー、化学物質等の排出量削減)・化学物質管理」、「④労働における安全・保安および衛生」、「⑤人材の活用」の5項目のインパクトを選定し、その進捗・成果を三井化学レポート等にて開示することでモニタリングが実施されます。
概要
日本政策投資銀行「健康経営格付融資」
健康経営格付融資は、(株)日本政策投資銀行独自の評価システムにより、従業員の健康配慮への取り組みが優れた企業を評価・選定するという「健康経営格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資メニューです。当社は最高ランクの格付(従業員の健康配慮への取り組みが特に優れている)を取得し、それに基づく融資を受けました。
概要
日本政策投資銀行「対話型サステナビリティ・リンク・ローン」
対話型サステナビリティ・リンク・ローンは、貸出人である(株)日本政策投資銀行が対話を通じて借入人のサステナビリティ経営高度化に資する適切なKPIとサステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット(SPT)の設定をサポートするとともに、貸出期間中の定期的な対話によりSPTの達成に向けた伴走を行う融資メニューです。本ローンでは、当社の主要グループ会社であるプライムポリマーが実施するポリプロピレン(PP)製造設備のビルド&スクラップを通じたCO2排出量削減について以下のKPI・SPTを設定しました。
KPI | プライムポリマー市原工場・大阪工場・姉崎工場でのPP製造におけるCO2排出量 |
---|---|
SPT | 上記KPIの2030年度23.8%削減(2013年度比) |
概要
みずほ銀行「Mizuho Eco Finance」
「Mizuho Eco Finance」は、脱炭素社会への移行に向けた取り組みを企業と共に促進することを目的とした環境評価融資商品です。みずほリサーチ&テクノロジーズ(株)が開発した環境評価モデルを用いて、企業の取り組みや指数をスコアリングし、一定のスコア以上を満たした企業に対し融資を行うものです。当社は、2019年1月にTCFD提言への賛同を表明していること、気候変動対応方針を策定しサプライチェーン全体でのGHG削減に取り組んでいること、進捗として年度ごとにGHG排出量を算出し開示していることなど、評価モデルに使用している指標において高い水準で満たしている点が評価され、契約締結に至りました。