技術研修センター

三井化学技術研修センター

三井化学グループは、生産現場オペレーターの人材育成を目的として2006年茂原に、2007年名古屋に三井化学技術研修センターを設立しました。茂原では主にケミカル系のオペレーター、名古屋では加工系のオペレーター向けの研修を実施しています。当社工場だけでなく研究部門や管理間接部門、さらには当社グループ国内外関係会社の従業員を対象とし、体験・体感型研修を通じて「安全を中心に運転・設備に強い人材」の育成に努めています。

三井化学技術研修センター(茂原および名古屋)
三井化学技術研修センター(茂原および名古屋)

三井化学技術研修センター(茂原および名古屋)

三井化学技術研修センター(茂原および名古屋)の当社グループ従業員向け研修実績

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三井化学従業員向け
  受講者数(総研修時間)
2018年度 2019年度 2020年度
工場オペレーター 入社時 174 90(765hr) 5(43hr)
フォローアップ
(入社半年後)
166 134(3,752hr) 90(2,520hr)
昇格者
(入社3~4年後)
56 95(2,660hr) 55(1,540hr)
職場リーダー
(入社8年以降)
43 42(588hr) 18(252hr)
エンジニア 入社時 44 32(336hr) 0(0hr)
入社3~5年後 29 28(588hr) 7(147hr)
研究者 59 60(630hr) 25(263hr)
その他 201 92(414hr) 119(1,592hr)
関係会社従業員向け
  受講者数(総研修時間)
2018年度 2019年度 2020年度
国内関係会社 263 353(2,824hr) 199(1,592hr)
海外関係会社 88 45(630hr) 0(0hr)
  受講者数(総研修時間)
2018年度 2019年度 2020年度
1,123 971(13,187hr) 518(6,893hr)

新型コロナウイルス感染拡大の影響とオンライン研修

2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響により6月まですべての研修を一時中断しました。この間、新型コロナウイルス感染防止対策を検討・実施し、「小規模人数での開催」、「講師・受講生の健康確認」、「入館時の感染防止」、「三密(密閉・密接・密集)防止」など徹底した感染対策を行ったうえで研修を再開しました。

定員削減(20名⇒14名)
定員削減(20名⇒14名)
各所に消毒液を設置
各所に消毒液を設置
入館時にサーモグラフで体温測定
入館時にサーモグラフで体温測定

それでも移動制限などにより当センターへの来訪者は例年の三分の一にまで減少しました。来訪できない受講者に教育の機会を可能な限り提供するため、体験・体感型研修の代替として疑似体験型のオンライン研修を新たに開発し、開始しました。当社および国内関係会社を中心に実績を重ねており、海外関係会社は2021年度に展開する予定です。
研修はすべてオーダーメイドで、対象者のレベルや発生しやすいリスクなど、各社のニーズに応じたカリキュラムを設定するとともに、対応言語も英語や中国語をはじめマレー語、ネパール語、インドネシア語、スペイン語、オランダ語に拡大していく予定です。 オンライン研修の受講者からは、直接体験することはできないが、解り易くて多くの気づきが得られたとの評価を受けました。体験・体感型研修を完全に置き換えられるものではありませんが、講師・受講生の移動を必要としない新たな研修形態のひとつとして今後も積極的に活用を進めていきます。

オンライン研修概要

コンセプト 体験・体感型研修の代替として、ハイブリッド(講義、実演映像、録画動画)&インタラクティブ(問いかけ、グループ討議)な疑似体験型研修
コンテンツ 実績 指差し呼称、静電気・粉塵爆発、酸欠・中毒、被液、転倒、
挟まれ・巻き込まれなど運転安全関連のコンテンツを先行実施
計画中 体験・体感型研修のうち、プラント運転体験、非定常作業研修以外のすべてをオンライン研修化していく予定
運用実績 2020年7月より運用開始。体験・体感型研修が延期となった関係会社を主な対象として、各社のニーズに応じたカリキュラムを設定、展開中
茂原研修センター
三井化学・国内関係会社 143人(2,370時間)
海外関係会社 10人(230時間)
名古屋研修センター
三井化学・国内関係会社 199人(1,296時間)
海外関係会社 0人(0時間)
今後の課題 ・コンテンツの拡充(2021年度に設備トラブル関連の研修を追加予定)
・自動翻訳ソフトを活用した海外関係会社向け現地語研修(2021年度対応予定)
【オンライン研修の様子 問いかけを多用し、考えさせ、気づかせる】
オンライン研修の様子 問いかけを多用し、考えさせ、気づかせる

出前研修(VR研修)

2020年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により当センタースタッフが現地に直接出向く出前研修は実施できませんでした。しかし、2018年度に導入したVR(バーチャルリアリティ)研修の運用を改善し、機材を貸し出しする新たな研修方法を確立しました。今後は機材とコンテンツを拡充していきます。2020年度は三井化学5工場で約300名の従業員が受講し、特に新入社員の労働災害防止に活用しました。

VR安全研修

研修方法 機材を現地に送付。機材の使用方法と講義内容を現地担当者にリモートで事前に教育し、当日もリモートでバックアップする。
VR機材 茂原研修センター 2セット(2020年度1セット追加)
名古屋研修センター 1セット
コンテンツ 前向き墜落・転落、ベルトコンベア挟まれ、階段降下中転倒、ローラー巻き込まれ、墜落転落 カスタム、ベント詰まり突き出し吹出発火、粉塵爆発災害、配管メンテ中に残圧吹き出し災害、電源盤感電

出前研修実績

当社グループ従業員向け
  受講者数(総研修時間)
2018年度 2019年度 2020年度
出前研修 239 1,255(10,040hr) 283(2,264hr)
(VR安全研修にて代替)

技術研修センターのグローバル展開

2018年度から、グループグローバル経営を支える基盤となる人材育成に積極的に取り組んでいます。三井化学だけでなく、国内外関係会社各社固有のニーズに対して、より現場に寄り添った教育や人材育成支援を行っています。
東南アジア地区関係会社については、タイのSiamグループの技術研修センター(Operation Excellence Training Center, OETC)を活用し、タイ語および英語による研修を実施しています。Siamグループには、当社の研修設備と研修ノウハウをライセンスしており、日本国内と同レベルの研修が提供されています。2020年度は新型コロナウイルス感染防止のため、タイ国内の関係会社のみの研修となりました。一方で、シンガポールの関係会社に対して、安全研修の講師育成をオンライン研修で実施、中国の関係会社には現地ニーズに応じた安全オンライン研修を実施するなどしました。その他の海外関係会社についても、ニーズ調査とオーダーメイドの研修計画の作成を終え、順次オンライン研修を実施しています。

技術研修センターの社外開放

2015年度から、三井化学同様に危険物を取り扱う企業様の研修の場として活用いただくため、当センターを社外開放することとしました。各業界からの生産現場における人材育成・安全教育に対するニーズは極めて高く、多くの皆様に受講していただいています。受講者の皆様からは「自社でも活用できる多くの気付きがあった」、「事故・災害事例に基づく体験型研修は理解しやすかった」など、高い評価をいただいています。2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響により、社外の研修受講者と見学者は大幅に減少しましたが、開催を継続してほしいとの声を多数いただき、万全の新型コロナウイルス感染防止対策を実施した上で社外研修を継続実施しました。

社外向け研修(茂原研修センター) ・見学対応(茂原研修センターおよび名古屋研修センター)実績

  2018年度 2019年度 2020年度
研修受講者数 317 274 109
見学者数 630 456 35

事故・労災ゼロを実現する社会に向けて少しでも貢献できるよう、当センターの活動内容を雑誌や講演会などを通じて広く社外に公開しています。
2020年度は天然ガス鉱業会「天然ガス」誌、高圧保安協会「高圧ガス」誌に寄稿した他、第43回2021産業安全対策シンポジウムで講演しました。また、2020年には日本化学工業協会「第15回日化協レスポンシブル・ケア大賞」を受賞し、教育資料・研修プログラムの充実、グローバル化への対応、コロナ禍でも活動を継続するための工夫、などが評価されました。

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