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中国上海におけるミラストマー™及びアドマー™コンパウンド工場の 開業式開催
2015.10.28
三井化学株式会社
三井化学株式会社(社長:淡輪 敏)は、10月27日に中国・上海市金山区にある機能性コンパウンドの製造・販売会社「三井化学功能複合塑料(上海)有限公司」(Mitsui Chemicals Functional Composites(Shanghai)Co.,
Ltd.、董事長:矢ケ崎英徳、以下:MFS)の開業式を行いましたのでお知らせいたします。
式典には、上海市金山区政府関係者、お客様およびその他関係各位のご列席をいただきました。MFS総経理:河内秀史より、お客様と共に、中国の自動車業界および包装業界の事業発展に向け貢献すると共に、環境、安全に配慮し、安定した工場運営に取組む旨挨拶いたしました。
MFSは、拡大する中国の自動車及び包装市場向けの需要を獲得するため、華東地区を拠点とし、自動車の窓枠や表皮等に用いられる熱可塑性エラストマー「ミラストマー™」及び自動車用燃料タンクや食品包材等に用いられる接着性ポリオレフィン「アドマー™」を製造・販売しており、本年3月に工場の営業運転を開始しております。
三井化学グループは、MFSの事業展開を通じて、高品質の製品を供給する製造・販売・技術サービスを拡充し、更なるコンパウンド事業の強化・拡大を積極的に進めてまいります。
<MFSの概要>
(1) 社名 | 三井化学功能複合塑料(上海)有限公司 |
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(2) 所在地 | 中国上海市金山区 |
(3) 設立時期 | 2012年10月 |
(4) 資本金 | 70百万元(三井化学100%) |
(5) 事業内容 | ミラストマー™及びアドマー™の製造・販売 |
(6) 生産能力 | 11,000トン / 年 |
<ご参考>
ミラストマー™ | アドマー™ | |
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特性 | ミラストマー™はオレフィン系ゴム(EPT等)、オレフィン系樹脂(PP等)を主成分とし、加硫ゴムのような柔軟性を備え、様々な成形法に対応可能。密度が低く軽量なため、自動車部品等に数多く使用され、燃費の向上が期待されている。また、リサイクルが可能で、成形時のスクラップ等をリサイクルで有効に活用でき、経済的なメリットもある。 | アドマー™は三井化学が世界に先駆けて開発した接着性ポリオレフィンで、EVOHなどのガスバリアー性樹脂や、金属、ガラス、セラミックス等の基材に強力に接着する特長を持ち、幅広い成形加工法に対応し、シート、フィルム、チューブ、ボトル等の多層成形体を作ることが可能。また、優れた耐久接着性と食品衛生性を備えることから、食品包装材分野において多大の信頼性を得ている。 |
用途例 |
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中国市場の 需要動向 |
中国では、自動車窓枠のTPV※化や高級車種の内装材への採用が拡大している。 (※) TPV:架橋型熱可塑性エラストマー |
中国では、食品安全意識の高まりに伴う包装資材の多層化によるアドマー™の需要が拡大している。 |
製品情報
以上