2018年社長年頭挨拶(要旨)
2018.01.05
三井化学株式会社
社長 淡輪 敏
新年明けましておめでとうございます。
安全は全てに優先する
昨年は、安全確保に加え、品質確保の重要性が取り分けクローズアップされた年でした。日本企業が世界からの信用を失いかねない事態が起こりました。年頭にあたり、当社が全ての活動の礎としている「安全は全てに優先する」方針と共に、当社への信頼を揺るがすことがないよう、改めて細部にまで心を配って頂きたいと思います。
2017年を思い返して
三井化学にとっては、創立20周年と2025長期経営計画スタートという節目の年でした。環境にも恵まれて、2017年度の業績見通しは過去最高の営業利益1,030億円が見込まれます。長期経営計画初年度としては、まずまずのスタートを切れたのではないでしょうか。皆さんが各々の仕事に今まで以上に積極的に取り組んで頂いた成果と考えています。
世界のリスクは高まる
ますます緊迫する北朝鮮情勢、中東の複雑化等、世界では地政学上のリスクレベルが高まっていることを冷静に注視する必要があります。世界各地で活動する皆さんにとって、テロ等不測の事態に巻き込まれかねないリスクを含めて、身の回りの安全と共に事業リスクについて広く、鋭く感度を高め、可能な限り備えておくことが肝要です。また中国では環境配慮への関心の高まりと共に環境規制によるさまざまな影響が出始めています。中国内で広く操業している当社にとって調達リスクである一方、環境対策に一日の長のある日本技術を発揮できる機会にできればとも思います。
揺るぎない存在感を示す
今年は、2025長期経営計画の2年目として、多くのステークホルダーから更なる成長・成果が期待されています。いつも申し上げている通り 「自主・自立・自走」の精神を持って現状の延長線上でない、新たにやってみようという気持ちを忘れず、さまざまなことにスピード感を持って挑戦して下さい。事業を拡大するにつれて、世界中で一緒に働いていく仲間が増えていきます。当社グループは多様な価値観、働き方を受け入れ、人を大切にする会社でありたいと常々願っています。
今年もさまざまな社会課題を解決できる製品・サービスを世界中で提供し、信を置かれ、揺るぎない存在感を示す企業に、また一歩ずつ着実に向かっていきましょう。
以上