三井化学社長 淡輪 敏 2019年度入社式挨拶(要旨)
2019.04.01
三井化学株式会社
皆さん、三井化学への入社、おめでとうございます。三井化学グループを代表し、心より歓迎します。
2017年度にスタートした「2025長期経営計画」は順調に進捗しており、三井化学はポートフォリオ変革に向けて積極投資のフェーズにあります。
利益を上げていくことは、企業として当然の責務です。利益を上げる「強い会社」でなければ、厳しい競争のなかでは存在していけません。一方で、「強い会社」であるだけでは、存在する価値がありません。社会課題にどう貢献しているのか、環境に対してどれだけの良い影響をもたらせられるのか。また、年齢や国籍、性別にとらわれず、お互いを一人のプロとして認め合う自由闊達な企業文化も、かけがえのない財産だと考えます。
こうした無形の価値をもった会社を、私は「強い会社」の対比として「いい会社」と呼んでいます。「強い」だけでなく「いい会社」実現に向けて、いま、そしてこれから何をすべきか、私たちと共に考え、行動していきましょう。
そんな三井化学の一員となった皆さんは、3つのことを心に留めておいてください。
①「安全最優先」
我々が社会の一員として果たすべき一番大切な責任は、「安全を守ること」です。皆さん一人ひとりが「安全は自分自身のため、家族のため、同僚のため、社会のため」と心に刻み、常に「安全を最優先する行動」をお願いします。日常生活でも安全の意識をもつように心掛けてください。
②「胆識(たんしき)」
学者であり、晩年は政財官界の指導者として知られる安岡正篤の言葉に「識」に関するものがあります。人の話を聞いたり、書物を読んだりして得られるものが「知識」。これに経験と学問が積まれると「見識」になり、さらに実行力が加わってはじめて「胆識」となるのです。結果を出すためには、社員の実行力が何より重要です。積極的に経験を積んで「見識」を深め、「胆識」を身につけた人間になってください。
③「魅力的な人間を目指して」
互いに尊敬し合い、幅の広い魅力的な人間を目指してください。三井化学は、世界中から様々な分野のエキスパートが集まった、ダイバーシティに富んだ組織です。仕事とは、様々な強みをもつ人々との共同作業を通して成果につなげるものですから、最後にものをいうのは一人ひとりの人間力です。
世界は急速に変化しています。私たちが提供すべき製品、技術、サービスも次々と変わっていきます。そんな時代に三井化学の一員となった皆さんには、新しいことへの挑戦と、新しい仲間との出会いを、とことん楽しんでほしいと思います。三井化学というフィールドで存分に持ち味を発揮してください。期待しています。
以上