FASTAID™ ウイルス・スウィーパータオルを九州地区から販売開始

次亜塩素酸ナトリウムの圧縮タオル

2020.04.13

三井化学ファイン株式会社
三井・ダウ ポリケミカル株式会社
三井化学株式会社

三井化学ファイン株式会社(代表取締役社長:鶴田智)は、次亜塩素酸ナトリウムと圧縮タオルを2in1パッケージにした「FASTAID™ ウイルス・スウィーパータオル」を2020年4月より販売開始します。まずは九州地区の衛生資材が不足している介護施設や公共施設などに業務用として提供してまいります。

本製品は、特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォーム、特定非営利活動法人CWS Japan、三井化学株式会社(代表取締役社長:橋本修)などと共に進めている災害支援イノベーション共創イニシアチブ「More Impact(モア・インパクト)」から生まれたコンセプトで、三井・ダウ ポリケミカル株式会社(代表取締役社長:舘野均)のロック&ピール®技術を活用して2in1パッケージにした災害支援イノベーション製品です。

FASTAID™ ウイルス・スウィーパータオル
FASTAID™ ウイルス・スウィーパータオル

開発の背景

近年、地球温暖化などの理由から自然災害が増えており、それに伴う被災者は世界中で6,850万人(2018年)*1にのぼります。同時に被災地での衛生の課題は深刻となり、災害の長期化とともに2次災害のリスクは急激に高まっています。本製品は、使用したいときにパッケージに記載されたインストラクションに従って袋を押すと次亜塩素酸ナトリウムが圧縮タオルが封入された別の室を浸し、ウイルス・スウィーパータオルが完成します。本製品は、防災・減災・災害発生時の救済インパクト向上に貢献するイノベーティブ製品のアイデアソンから生まれたものですが、必要な時にその場で瞬時に次亜塩素酸ナトリウムを使用できることから、災害時のみに留まらず病院や介護施設、ホテル、乗り物内など様々な使用場面が想定されます。

三井化学グループは気候変動への適応を社会課題解決ソリューションと捉え、健康安心な長寿社会の実現に向けた技術開発、製品開発を進めてまいります。

*1 Centre for Research on the Epidemiology of Disasters, “Natural Disasters 2018”

FASTAID™ ウイルス・スウィーパータオル200の特徴

  • 通常1-2週間で分解してしまい機能が失活する次亜塩素酸ナトリウムを安定した状態でパッケージ
  • 最初から200ppmに希釈されているので、現場での調合不要
  • 圧縮タオルとセットになっているので必要な時に瞬時に使え、いつも衛生的で使いやすい
  • 持ち運びしやすいパッケージデザイン
  • 売上の一部はNPO法人ジャパン・プラットフォームの基金に寄付され、災害被害を減らすMore Impactの活動に活用されるエシカル・プログラム製品です。

注)本製品は菌やウイルスの100%除去を保証できるものではありません。

FASTAID™ ウイルス・スウィーパータオル

ロック&ピール®

三井・ダウ ポリケミカルのロック&ピール®樹脂は、パッケージを製造する際のヒートシール温度を変えるだけで、完全シールとイージーピールの異なる機能を使い分けることが可能な新素材です。
そうした特徴を活かして、食品や化粧品の2室分離袋のパッケージとして採用が広がっています。

More Impact

特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォームが中心となり、2016年に設立。NGO、シンクタンク、及びサプライチェーン企業と共同で、防災・減災・災害発生時の救済インパクトを上げるイノベーティブな技術・製品・仕組みを考え、開発から市場調査・製品づくり・商品提供までを一貫して実践していくイニシアチブ。
災害現場のニーズ・ウォンツを起点に、企業シーズを繋げ、アイデアを発想・実現し、災害に関わる社会課題の解決及び災害発生時以外にも役立つコトつくり、モノつくりを目指している。

More Impact

(More Impactイニシアチブメンバー)

特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォーム、特定非営利活動法人CWS Japan、株式会社メイワパックス、三井化学株式会社、三井・ダウ ポリケミカル株式会社、三井化学ファイン株式会社ほか、特殊充填メーカー、食品メーカー、ポータルサイト企業、コンサルティング会社等