超撥水・反射防止コーティング材料メーカーのCOTEC®社を買収
~三井化学グループにおけるビジョンケア材料事業のポートフォリオを拡大~
2020.10.06
三井化学株式会社
三井化学株式会社(所在:東京都港区、代表取締役社長:橋本 修)のグループ会社であるSDC Technologies, Inc.(所在:アメリカ・カリフォルニア州、CEO:Antonios Grigoriou、以下SDC)は、超撥水・反射防止コーティング材料の製造・販売・研究を行うCOTEC® GmbH(所在:ドイツ・バイエルン州、CEO : Michael Fliedner、以下COTEC®)を買収することで合意し、2020年10月1日にCOTEC®がSDCの100%子会社となりましたので、お知らせいたします。
三井化学グループ製品
「メガネレンズ材料からコーティング材料まで」QOVを提供するビジネスモデルを創出
三井化学グループのビジョンケア材料事業は、メガネレンズ材料からコーティング材料まで多様な製品ラインナップを有します。メガネレンズ材料では、MR™シリーズの高屈折率レンズ材料をはじめ、中・低屈折率のレンズ材料を揃えます。コーティング材料では、2008年にSDCを買収して以降、2010年には防曇コート材に強みをもつFSI Coating Technologies、2014年にはUV硬化型ハードコート材のLTI Coating Technologies(2017年にSDCが吸収合併)を傘下に加えました。今回、超撥水・反射防止コート材をもつCOTEC®が新たに加わることで、メガネレンズ市場へのコーティング・ソリューションの強化を図っていきます。
三井化学グループは、これからもビジョンケア材料事業のポートフォリオを拡大させ、「視界品質QOV※(Quality of View)」をコンセプトに、視力矯正から、目の健康と快適さまで、より良い視界を追求する製品開発に取り組んでまいります。
※QOV:視力の最適化や快適な見え方、目の健康管理、病気予防など目に関わる病気の質、満足度の尺度。
会社概要
SDC Technologies | COTEC® GmbH | |
---|---|---|
本社所在地 | アメリカ・カリフォルニア州 | ドイツ・バイエルン州 |
代表者 | Antonios Grigoriou | Michael Fliedner |
設立 | 1986年 | 1997年 |
株式構成 | 三井化学(三井化学アメリカ)100% | SDC 100% |
事業内容 | ハードコート材、防曇コート材およびコーティング機器の製造・販売・研究 | 超撥水コート材、反射防止コート材及びプロセス装置の製造・販売・研究 |
主な用途 | アイウェア、モビリティなど | アイウェア、自動車ディスプレイ、光学機器など |
拠点 | 米国、シンガポール、英国、中国 | ドイツ |
SDC Antonios Grigoriou CEOのコメント
三井化学の革新的な高屈折率レンズ材料であるMR™シリーズから、SDCの最高クラスのハードコート材、防曇コート材、COTEC®の超撥水コート材や反射防止コート材へとラインナップを拡充させ、私たちはメガネレンズのすべての層にコーティング材料を提供できるようになります。
COTEC® Michael Fliedner CEOのコメント
私たちのノウハウをSDCで生かせることを誇りに思います。SDCとのパートナシップを通じて、ポリマー化学と薄膜コーティング技術が組み合わさり、両社の革新的な力が強化されます。全世界に展開するSDCの流通チャネルやアプリケーションを通じて、アジアやアメリカでのCOTEC®のプレゼンスを高めていきます。
ご参考:SDCリリース
https://sdctech.com/sdc-technologies-acquires-cotec-gmbh-thin-film-and-coatings-technology