三井化学グループ インドにおける太陽光パネルBIS認証試験事業の開始について
~インドにおける太陽光発電需要に対応~
2020.12.07
三井化学株式会社
三井化学株式会社(社長:橋本 修)は、インドにおけるエネルギー需要の拡大に対応するため、当社関係会社であるMitsui Chemicals India Pvt. Ltd.(社長:Suraj Arya、以下「MCIND」)がドイツのPI Photovoltaik-Institut Berlin AG※1の支援のもと、インドのグジャラート州に太陽光パネル認証のための試験所を建設し、2019年12月より太陽光パネルの評価・測定・試験事業を開始しています。
当社グループは、今まで太陽光発電に関する様々な知見を蓄積してまいりました。これらの蓄積による信頼に基づき、2020年12月にインドのBISより日本の企業としては初めて、太陽光パネル性能・信頼性を評価するBIS認証※2試験所の登録を受けBIS認証事業を開始しました。
太陽光パネル認証試験所の概要
設置場所 | インド グジャラート州アーメダバード |
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事業概要 | 太陽光パネルのBIS認証事業ならびに太陽光パネルの評価・測定・試験 |
営業開始 | 2019年12月より営業開始 |
認証取得 | 2020年12月BIS認証試験所登録の取得 |
三井化学グループにおける太陽光発電に関する知見とは
- 関係会社である三井化学東セロ株式会社(所在:千代田区 社長:貝出 健)で30年以上製造・販売している太陽光パネル用封止材(注1)の劣化予測技術
- 2014 年から愛知県田原市で「田原ソーラー・ウインド発電所(注2)」で事業者として開発・運営してきた経験
- 市原工場茂原分工場や袖ケ浦センターで保有する試験用発電所でのデータ蓄積
注1https://www.mc-tohcello.co.jp/product/solar/solar.html
注2https://jp.mitsuichemicals.com/jp/release/2014/2014_0930.htm
当社は、太陽光発電診断事業を「発電所での建設前のパネル診断により、パネル発電能力の低下を防止する」等、太陽光発電によるGHG削減に貢献するとして、Blue Value®※3に認定しております。当社グループは、太陽光発電診断事業を通じて、今後もSDGsに掲げられている社会課題の解決に貢献してまいります。
インドでの展開イメージ
※1PI Photovoltaik-Institut Berlin AG(フォトヴォルタイク インスティテュート ベルリン)
ドイツベルリンに2006年10月に設立された、R&D機能をもつ認定試験所。
世界市場を対象に太陽光パネルに関する試験、認証、R&D及び太陽光発電所向けサービスを提供している。
※2BIS(Bureau of Indian Standards)認証:
日本のJIS認証に相当するもので、インド国内の認定機関でのみ認証の実施が可能。
2018年7月よりすべての太陽光パネルの設置プロジェクト毎に使用パネルの BIS 認証を取得することが義務付けられている。
※3Blue Value®:
三井化学グループが目指す未来社会の姿「環境と調和した共生社会」実現のため、提供する製品・サービスの環境への貢献を見える化し、その価値をステークホルダーの方々と共有できるようにしたもの。製品・サービスを用途別に独自の指標で評価し、環境貢献価値の高いものを Blue Value®に認定している。
Mitsui Chemicals India Pvt. Ltd.
設立 | 2008年2月 |
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資本金 | 1億3,400万インドルピー(三井化学 99%、Mitsui Chemicals Asia Pasific1%) |
本社 | インド ニューデリー |
事業内容 | 三井化学グループ製品のマーケティング・販売等。 |
以上