COBURN TechnologiesとSDC Technologiesがレンズ加工ラボ向け「調光レンズ用加工システム」の販売を開始
~三井化学グループのシナジー創出でビジョンケア事業の拡大加速~
2023.10.04
三井化学株式会社
三井化学株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:橋本 修、以下「当社」)は、グループ会社であるSDC Technologies, Inc. (本社:米国・カリフォルニア州、CEO:Richard Chang、以下「SDC」)とCOBURN Technologies, Inc. (本社:米国・コネチカット州、CEO:Alex Incera、以下「COBURN(コバーン)」)が、2023年9月にレンズ加工ラボ(技工所)向け調光レンズ*1 用の加工システムの販売を開始しましたのでお知らせします。
本システムは、COBURNのコーティング機器に関するノウハウとSDCのコーティング材料への専門知識を組み合わせた、両社によるはじめてのコラボレーション製品になります。
*1 調光レンズ:
紫外線の量によって光透過率を変化させる調光技術を用い、日差しの強い野外ではサングラスとなり、紫外線の届きにくい室内ではクリアとなるレンズ。
現在、レンズ加工ラボは、さまざまな材質やカラーバリエーションに対応できるよう調光レンズの在庫を大量に保管しながら、眼鏡小売店に対してタイムリーにニーズに沿った製品を提供していますが、本システムの導入により、調光レンズのオンデマンド生産が可能となり、在庫削減と生産性向上に寄与することができます。さらに、本システムにて製造された調光レンズは、素早い発色と退色という特長を持ち、また、耐摩耗性など優れた性能を保有しています。
今回販売開始した調光レンズ用加工システム 「CrystalChrome」
COBURN CEO: Alex Inceraのコメント
本システムは、SDCとCOBURNの両社それぞれが培ってきた強みの融合を象徴しており、お客様のレンズ材料加工に革新的なソリューションを提案するものです。今後も両社のパートナーシップを活かした製品ポートフォリオの拡充を通して、世界中のレンズ加工ラボに新しい価値の提供をしてまいります。
当社は、メガネレンズ材料のリーディングカンパニーとして、高屈折率レンズ材料MR™シリーズをはじめとした様々な屈折率や特性の材料を世界中のレンズメーカーに提供しています。また、メガネレンズに欠かせないコーティング材料分野では、2008年にSDCを買収して以降、2010年には防曇コート材に強みをもつFSI Coating Technologies、2014年にはUV硬化型ハードコート材のLTI Coating Technologies(2017年にSDCが吸収合併)、20年には、超撥水・反射防止コート材をもつCOTEC®、22年にはメガネレンズ加工機器の開発・製造・販売を行うCOBURNをグループに加え、メガネレンズの長寿命化や高機能化に貢献する製品のラインナップを拡充しています。
三井化学のビジョンケア材料事業は、メガネレンズ革新を牽引する高性能・高品質な製品やサービスを提供することで、世界中の人々の目の健康や快適さに貢献してまいります。
参考リリース
会社概要
- ■ SDC:
- 1986年設立。
- 主な事業内容は、耐擦傷、防曇、超撥水・反射防止コート材およびコーティング機器の製造・販売・研究。
- ■ COBURN:
- 1954年設立。
- 主な事業内容は、メガネレンズ加工・コーティング機器、各種消耗品、検眼機器の製造・販売・研究。