三井化学、遺伝子診断サービスを展開するDNAチップ研究所との 資本業務提携を強化
2024.02.08
三井化学株式会社
三井化学株式会社(東京都中央区、代表取締役社長:橋本 修、以下「三井化学」)は、がん等の遺伝子診断サービスを展開する株式会社DNAチップ研究所(本社:東京都港区、代表取締役社長:的場 亮、以下、「DNAチップ研究所」)との資本業務提携強化に向け、DNAチップ研究所による第三者割当増資の引受を決定しました。この第三者割当増資は本年3月28日に実行される予定です。
■ DNAチップ研究所について(https://www.dna-chip.co.jp/)
DNAチップ研究所は、次世代シークエンス※1等を用いた高度な遺伝子解析技術を強みとし、がん等の疾患を対象に遺伝子診断サービスを提供する「診断事業」や、大学や研究機関、企業向けに実験解析サービスを提供する「研究事業」を展開しています。
※1 次世代シークエンス:核酸の塩基配列を決定し遺伝情報を解析する高度な技術。
特定の遺伝子の変異解析を行う場合、マルチプレックスで高感度、高効率に検査を行うことができる。
■ 本件の目的
三井化学は、2023年1月24日にDNAチップ研究所と資本業務提携契約を締結し、相互の診断事業の拡大を図るべく、両社で新たな診断ソリューションに関する協議を重ねるとともに、技術的調査、マーケット調査、規制状況の調査等を通じて新規開発テーマの抽出・絞り込みを進めてきております。
また、DNAチップ研究所の主力製品である肺がんコンパクトパネル※2は検査開始以降、4遺伝子のマルチコンパニオン診断※3検査として全国の医療機関で利用が拡大していますが、2024年1月26日に、新たに3遺伝子を加えたさらに使い勝手の良い7遺伝子版への一部変更承認を取得致しました。これに伴い、より一層の利用増加が見込まれます。
今後、両社の資本業務提携をさらに発展させるとともに、新規テーマの開発推進および肺がんコンパクトパネルの拡販強化を通じて、両社の診断事業の拡大を図ってまいります。
※2 肺がんコンパクトパネル:肺がんの原因となる複数の遺伝子変異を高感度かつ一括で検査可能な検査
※3 コンパニオン診断:特定の薬剤(分子標的薬)が有効かどうかを判別するために、薬剤投与前に遺伝子変異を検出する検査
■ 株式会社DNAチップ研究所 概要
社名 | 株式会社DNAチップ研究所 |
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代表取締役 | 的場 亮 |
設立 | 1999年4月1日 |
資本金 | 79,249万円(2023年3月末日現在) |
所在地 | 東京都港区 |
事業内容 | ① 診断事業(医療機関向け) ② 研究受託事業(企業・研究機関向け) |
本件の出資額等 | 2.7億円(累積出資額 5.5億円:三井化学の株式保有比率13.85%) |
三井化学は、長期経営計画「VISION 2030」において、「ライフ&ヘルスケア・ソリューション」事業を第一の収益の柱として成長させていくポートフォリオ変革を掲げています。ライフ&ヘルスケア・ソリューション事業では、医療事業領域の一つとして検査・診断領域に注力し、いのちと健康、豊かな暮らしに貢献するソリューションを提供して参ります。
■ DNAチップ研究所の本件のリリース
以上