下関三井化学 令和5年度海運モーダルシフト大賞を受賞
~荷物輸送方法の転換により環境負荷低減に貢献~
2024.06.12
三井化学株式会社
三井化学株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:橋本 修)の100%子会社である下関三井化学株式会社(本社:山口県下関市、代表取締役社長:余川 尚和、以下「下関三井化学」)は、当社関係会社の活材ケミカル株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:吉田 敏彦、以下「活材ケミカル」)、ダイキン工業株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:十河 政則、以下「ダイキン工業」)と3社共同でエコシップ ・ モーダルシフト事業実行委員会から令和5年度海運モーダルシフト*大賞を受賞しました。
フェリー事業者やRORO船、コンテナ船、自動車船事業者等で組織するエコシップ・モーダルシフト事業実行委員会は、国土交通省海事局の協力を得て、海上輸送への転換を通して環境対策に貢献する企業への支援を目的に平成20年7月「エコシップマーク認定制度」を立ち上げました。
令和6年3月22日に開催したエコシップ ・ モーダルシフト事業者選定委員会において、令和5年度の「エコシップマーク」優良事業者46社(荷主23社、物流事業者23社)が選ばれ、そのうち特に革新的な取り組みを行った下関三井化学、活材ケミカル、ダイキン工業の3社共同の取り組みに対し「海運モーダルシフト大賞」が授与されました。
*モーダルシフト:トラック等の自動車で行われている貨物輸送を環境負荷の小さい鉄道や船舶の利用へと転換すること。
■受賞理由
活材ケミカル(物流事業者)の仲介で、ダイキン工業(発荷主)と下関三井化学(着荷主)が連携し、再資源化した再生蛍石を海上輸送(内航コンテナ船社:井本商運株式会社)する取り組みが高く評価されました。
●海上輸送を組み合わせたことによる環境負荷の最小化(CO2排出量の69.2%削減)、およびトラック運転手の労働時間削減(2024年問題への対応)。
●下関三井化学は海外から調達しているフッ素源を、従来国内で廃棄していたフッ素含有産業廃棄物に含まれるフッ素に置き換え、蛍石(フッ化カルシウム)に有効利用。循環型社会の構築へ貢献。
●再資源化した再生蛍石を海上輸送するための専用大型コンテナを開発し、大ロット化による輸送頻度の削減および作業性を向上。
■事業者コメント 下関三井化学 代表取締役社長:余川 尚和
当社は、三井化学グループの中核グループ会社として、燐酸系事業の製造・販売・研究を主体に「世界で存在感のある燐酸系専業企業」を将来像として目標に掲げ、グローバルな舞台で親しまれ、尊敬される企業を目指して日々積極的な企業活動を展開しています。
その中で、2000年の会社設立当初から、独自に開発した技術により、各産業から排出される産業廃棄物を回収し再資源化するサービスを事業化。特に従来回収再利用が難しいとされていた、フッ酸、硫酸、燐酸、フッ化カルシウム、リン酸カルシウム等を当社製品原料の一部として再利用しております。
今後更に、この環境事業を通して当社の理念である地球環境との調和、4R(Replace、Reduce、Reuse、Recycle)の追求に邁進してまいります。また、三井化学グループとして今後も地域と社会の期待と信頼に応え、社会と化学産業の持続可能な発展に貢献して参ります。
以上