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錦湖三井化学、MDI生産設備の増強を決定

~モビリティと住環境を支える高機能材の安定供給へ~

2025.12.15

三井化学株式会社

三井化学株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:橋本 修)の関係会社である錦湖三井化学株式会社(本社:韓国ソウル特別市、代表取締役社長:朴 贊求、以下「錦湖三井化学」)は、MDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)の生産設備を増強することとしましたので、お知らせいたします。

錦湖三井化学 麗水工場 錦湖三井化学 麗水工場

設備増強の概要

1. 製品MDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)
2. 所在地韓国 全羅南道 麗水市
3. 増強能力

10万トン/年(61万トン/年 → 71万トン/年へ増強)

4. スケジュール(予定)2026年2月着工、27年5月完工

MDIは自動車部品や家具寝具、住宅や冷蔵庫の断熱材、弾性繊維や各種接着剤用原料など、多くの分野で使用されている代表的なポリウレタン主原料です。MDIの需要は、地球温暖化抑制のため各国で推進されている住宅建築の断熱性能向上政策の影響や、経済成長に伴う快適性向上要求の高まりにより、年率5%で増加していくと見込まれています。

錦湖三井化学は自動車部品や弾性繊維、高難燃断熱材等に使用される高機能MDI(モノメリック系、変性MDIおよび高粘度ポリメリック系)と、住宅や家電の断熱材等に使用される汎用MDI(ポリメリック系)を生産、販売しています。本生産設備は2024年に20万トンの増強を実施し、既にフル生産となっています。今回の増強により、自動車材の需要伸長はもとより、高難燃断熱材に使用される高機能MDIの更なる需要拡大にも対応可能となります。なお、今回の増強では、前回増強時に導入したリサイクル設備をフル活用し、MDI単位重量あたりのGHG排出量を削減します。これにより、カーボンフットプリント低減とエネルギー効率向上によるコスト合理化を同時に実現し、持続可能な生産体制の構築を目指します。

錦湖三井化学は、MDIのグローバルリーディングカンパニーを目指しています。三井化学は今回の増強によって、今後も成長が見込めるMDI事業の拡大と、更なる高機能化を進めてまいります。

錦湖三井化学株式会社の概要

1. 設立1989年3月
2. 資本金350億ウォン
3. 出資比率

三井化学株式会社 50%、錦湖石油化学株式会社 50%

4. 本社・工場

本社:韓国ソウル特別市

工場:全羅南道 麗水市

5. 事業内容MDIの製造・販売

以上

<本件に関するお問い合せ先>

三井化学株式会社 コーポレートコミュニケーション部