いもち病防除剤トルプロカルブに新規殺虫剤ピラキサルト™混合剤の製品追加

2019.02.18

三井化学アグロ株式会社

三井化学アグロ株式会社(社長:小澤 敏)は、自社開発の新規いもち病防除剤トルプロカルブを有効成分とする水稲育苗箱用の殺虫殺菌剤において、重要害虫のウンカ類に卓効を示す新規殺虫剤ピラキサルト™との混合剤をラインナップに加え、2019年2月以降、販売を開始します。
トルプロカルブとピラキサルト™の混合剤は、新しい作用性の有効成分の組み合わせによって、他農薬に対する耐性菌や抵抗性害虫への対策が求められてきたイネの重要病害虫の防除の課題を解決して、食糧の生産性向上に貢献します。

トルプロカルブは、三井化学アグロが開発している新規原体の一つで、最新の研究の結果、いもち病菌に対して2つの作用機構を持つことが明らかになっており、耐性菌リスクの低い有効成分としても注目されています。
ピラキサルト™(一般名:トリフルメゾピリム)は、全国農業協同組合連合会とデュポン・プロダクション・アグリサイエンス株式会社が開発した新規殺虫剤であり、イネの重要害虫であるウンカ類に高い効果と長期残効を示し、新規作用で他農薬に抵抗性を示すウンカ類にも効果を発揮します。
トルプロカルブとピラキサルト™は、それぞれイネの重要病害虫のいもち病とウンカ類に高い効果と長期残効を示す成分であり、農業生産現場で高く期待されています。三井化学アグロは、トルプロカルブとピラキサルト™の混合剤として、「サンスパイク®箱粒剤」と「サンエース®箱粒剤」を販売します。

九州では紋枯病も重要病害であり、近年は難防除病害である稲こうじ病も増加していますが、これらに有効なモンガリット®粒剤の有効成分であるシメコナゾールを加えた混合剤が「サンエース®箱粒剤」です。
トルプロカルブは、2016年の販売開始以来、昨年までに13製品を利用いただいています。地域ごとの需要に対応する製品を揃え、「サンスパイク®箱粒剤」、「サンエース®箱粒剤」など製品の一層の充実を進めて参ります。

三井化学アグロは、これからも独自性の高い新規原体の創製と農薬製品の開発を継続することで、食糧の生産性向上に貢献していきます。

トルプロカルブのシンボルマーク トルプロカルブのシンボルマーク

サンスパイク、サンエース、モンガリットは、三井化学アグロ株式会社の登録商標。
ピラキサルトは、米国デュポン社又は関連会社の商標又は登録商標。

以上