三井化学と日本IBMおよび野村総合研究所、資源循環型社会の実現に向けコンソーシアム「Pla-chain」を設立
―デジタルトレーサビリティにより、プラスチック素材を扱う産業のDXに貢献―
2022.10.13
三井化学株式会社
日本アイ・ビー・エム株式会社
株式会社野村総合研究所
三井化学株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:橋本 修、以下、三井化学)、日本アイ・ビー・エム株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:山口 明夫、以下、日本IBM)および株式会社野村総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役会長 兼 社長:此本 臣吾、以下、NRI)は、さる2022年9月30日に当該3社を幹事会社とし、資源循環型社会の実現という社会課題の解決とソーシャルイノベーションの実現に向けて取り組むコンソーシアム「Pla-chain(プラ・チェーン)」を設立致しました。
三井化学、日本IBMおよびNRIの3社は、2021年8月より資源循環の推進に貢献するコンソーシアム設立に向けた具体的検討を重ねてまいりました。今後、本コンソーシアムは、資源循環の促進に向けて、資源循環プラットフォームを活用した実証実験に向けた情報共有や、複数企業による研究会開催、コンソーシアムで得た知見等の情報共有、他団体とのオープンな交流等を実施致します。
詳細は以下の通りです。
目的
- トレーサビリティを基盤とした、プラスチックリサイクル材の利用促進
- 資源循環に関わるステークホルダー間の連携支援
- 資源循環の推進に向けた社会や制度のあるべき姿の検討
活動内容
- 本コンソーシアムの会員企業による定期的な討議の場の提供(3ヶ月に1回程度のラウンドテーブルを予定)
- 資源循環推進に向けたあるべき姿、個別の課題に関する討議(分科会)
- トレーサビリティを活用した資源循環に資する実証実験に向けた情報共有。ただし、実行主体は会員企業とする。
- 資源循環にまつわる事例などの情報提供
- 本コンソーシアムの活動で得た知見の共有、コンソーシアム内外への情報発信や提言
ご加入に際して
詳細な加入条件は、下記申し込みフォーム内にある会則に記載しておりますのでご確認下さい。
本日より会員を募集致します。ご加入を希望される方は、申し込みフォームより、必要情報を記入の上、ご送信下さい。申し込み後、当方にて審査がございます。ご不明点は、何なりとご相談下さい。
- 法人もしくは非営利団体で、本会における実証活動や研究会などを通して得た知見を公開可能な範囲で公開することで、循環型社会の構築に貢献していただける方が対象となります。
- 会費は、原則無償を考えております。
- 過去に本件関連のウェビナーにご参加いただいた方には別途メールにてご案内させていただきます。
申し込みフォーム:https://info.mitsuichemicals.com/l/1043061/2023-10-30/344fg6
各社からのコメント
三井化学デジタルトランスフォーメーション推進本部 担当 常務執行役員/三瓶 雅夫
三井化学は、22年4月バイオマスとリサイクルのソリューションブランド、BePLAYER®、RePLAYER®を立ち上げました※1。RePLAYER®は、廃プラ等の廃棄物を資源と捉え、再利用していくイニシアティブです。今回設立するコンソーシアムにおいて、プラスチックリサイクルの諸課題の解決に向けて、プラスチック資源循環プラットフォーム(名称:RePLAYER®ブロックチェーン プラットフォーム)を活用して参ります。そして、コンソーシアムメンバーの皆様と業界の垣根を超えたパートナーシップを確立し、資源循環型社会の実現に貢献して参ります。
※1特設サイト: https://jp.mitsuichemicals.com/jp/sustainability/beplayer-replayer/
日本アイ・ビー・エム㈱ IBMコンサルティング事業本部 事業統括担当
常務執行役員/柴田 祐一郎
日本IBMは、ブロックチェーンをはじめ、ハイブリッドクラウド、AIなど先端テクノロジーを活用し、世界をより良くする「Good Tech」を全世界で推進しています。昨年4月には三井化学様とともに、プラスチック素材のトレーサビリティ※2システムの実用化を目指し、ブロックチェーン技術※3を活用した資源循環プラットフォームの構築を開始しました。当コンソーシアムでは、IBMが多様な業界の企業とデジタル変革に取り組んできた実績や知見、スキルをもとに、資源循環に取り組む会員同士の共創や社会課題の解決をテクノロジーの面でご支援することで、三井化学様、NRI様、会員の皆様とともにサステナブルな社会の実現を目指していきます。
NRIコンサルティング事業本部長・執行役員/森沢 伊智郎
まずは、本コンソーシアム設立を嬉しく存じます。NRIは、多様なパートナーとの共創を通じた社会課題解決を目指しています。本コンソーシアムでは、循環型社会における重要なステークホルダーである三井化学様と、鍵となるテクノロジーを保有するIBM様と共に、さらなる共創パートナーを募っていきます。当社は、強みである社会、企業の変革を導くナビゲーション力と、課題解決力を最大限に活用し、循環型社会の実現に貢献してまいります。今後、本コンソーシアムを通じて多様な参加者の方々とともに資源循環に向けた活動を進めていけることを心待ちにしております。
これからも三井化学、日本IBM、NRIは、プラスチックを中心とした素材の資源循環型社会の実現に向けてそれぞれの強みを活かし共同で取り組んでまいります。
※2素材のトレーサビリティとは、モノマー・ポリマー等の原材料から製品の製造・販売・使用、およびその後に回収から解体・破砕を経てリサイクル原料となり製品製造に再利用されるまでの、資源ライフサイクルにおけるトレーサビリティを意味します。
※3ブロックチェーン技術とは、全ての履歴を連続的に記録する「不可逆」なデータベース技術です。全ての関係者がアクセス可能であり、またデータ改ざんが不可能であることから、 その原材料、製品等が「いつ、どこで、だれの手を渡って来たのか」といったことを、全ての関係者が追跡可能であり、トレーサビリティ(追跡可能性)を実現します。
※4IBM、IBM ロゴ、ibm.comは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corp.の商標です。他の製品およびサービス名等は、 それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml(US)をご覧下さい。
◆ご参考
前回2021年8月17日3社共同リリース
https://jp.mitsuichemicals.com/jp/release/2021/2021_0817.htm