一般家庭のコンポストで堆肥化できるスパンボンド不織布を開発

エム・エーライフマテリアルズ株式会社（所在：東京都中央区、代表取締役社長：簗瀬　浩一）は、グローバルでのホームコンポスト需要の拡大に向けて、一般家庭のコンポストで堆肥化できる生分解性プラスチック（以下、生分解性プラ）を使用したスパンボンド不織布を開発しました。

2024年内に本不織布（レギュラータイプおよび熱成型タイプ）の生産体制を確立し、食品に接触する飲料用フィルターや包装材料、農業資材等､各産業分野における展開を目指します。

今回開発した生分解性プラの特徴は、28℃程度のホームコンポスト環境下で不織布が生分解される点です。

エム・エーライフマテリアルズは、今後も環境負荷に配慮した素材の開発を進め、多くの産業への展開を目指してまいります。

エム・エーライフマテリアルズでは、環境にやさしいスパンボンド不織布「ECORISE™（エコライズ™）」を展開しております。エコライズ™は、植物由来の生分解性プラスチックであるPLA（ポリ乳酸）を主原料としており、インダストリアルコンポスト条件下での生分解・堆肥化が可能です。BPI（米）やTUV AUSTRIA（ベルギー）、JBPA（日）など国内外の認証機関^※ の基準を満たし、“生分解性プラ”や“バイオマスプラ”に関する認証を取得しています。

高い均一性や通気性、柔軟性、熱プレスによる成型加工など多様な機能を付与できる特性は、お茶・コーヒーフィルターに使われる食品包装資材から農業・産業資材に至るまで幅広い分野で高く評価いただいています。

2024年1月18日プレスリリース

PLAスパンボンド不織布「エコライズ™」がヨネックス社のテニスラケット用包装材に採用

https://jp.mitsuichemicals.com/jp/release/2024/2024_0118_2/index.htm

※BPI認証：米国生分解素材認証機関（Biodegradable Products Institute）による生分解性認証発行システム

OKコンポスト認証：TUV AUSTRIA（ベルギー）が実施している生分解性プラスチック認証

生分解性プラ認証（登録番号1174）：日本バイオマスプラスチック協会による認証

バイオマスプラ認証（登録番号603）：日本バイオマスプラスチック協会による認証

優れた技術力で社会のニーズを形にする世界の不織布リーディングカンパニーを目指し、三井化学株式会社と旭化成株式会社の不織布事業に関する共同新設分割により2023年10月に設立、営業開始しました。

1970年代初頭より衛生材料分野から産業材料、生活資材分野に至るまで幅広い用途で独自性ある製品をグローバルに提供してきた両社の技術やノウハウを融合させ、シナジーの最大化を図ります。日々のくらしに欠かせない不織布製品でのソリューション提供を通じて、社会課題の解決と人々のQOL向上に貢献します。

以上