三井化学、トナー用バインダー樹脂事業から撤退
2024.09.02
三井化学株式会社
三井化学株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:橋本修、以下「三井化学」)は、トナー用バインダー*向けのスチレンアクリル樹脂、およびポリエステル樹脂事業からの撤退を決定致しました。2025年度上期を以て生産を停止する予定です。
■事業撤退の背景
三井化学は長期経営計画「VISION 2030」において「未来が変わる。化学が変える。」をありたい姿に掲げ、 事業ポートフォリオの変革を基本戦略として高成長・高収益のグローバルスペシャリティケミカル事業と、競争力のある誘導品を中核としたサステナブルなグリーンケミカル事業の 2 つを大きな柱とする、真のグローバルスペシャリティカンパニーを目指しております。
当社はICTソリューション事業本部 コーティング・機能材事業部においてトナー用バインダー向けのスチレンアクリル樹脂、およびポリエステル樹脂事業を展開しておりますが、価格競争の激化、原材料の価格高騰、および、コロナ渦以降の働き方変容に伴う印刷需要の縮小により、事業採算は極めて厳しい状況となっております。
こうした状況に対応し、あらゆる合理化・コストダウン等に取り組んでまいりましたが、事業を継続するための収益確保が困難と判断し、撤退することを決定致しました。
■撤退事業および撤退時期
製品 | トナー用バインダー樹脂 (スチレンアクリル樹脂、ポリエステル樹脂) |
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商標名 | アルマテックス®、アルマスター® |
製造拠点 | 茂原分工場 |
生産停止時期 | 2025年度上期予定 |
本事業撤退について、関係各位へご迷惑がかからぬよう進めてまいります。
■今後の見通し
本件による三井化学グループ業績への影響は軽微であり、業績予想の変更はありません。
*トナー用バインダー:プリンターや複写機の消耗品であるトナーの原料。トナーを構成するその他原料(着色剤、ワックスなど)を結びつけると共に、加熱により溶融して紙にトナーを定着させる役割を担う。
以上