三井化学と白石自動車、マスバランス方式によるバイオAdBlue®を九州エリアで初採用
~物流業界におけるGHG排出量削減の取り組みを推進~
2026.10.15
白石自動車株式会社
三井化学株式会社
三井化学株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:市村 聡、以下「三井化学」)と白石自動車株式会社(本社:福岡県大牟田市、代表取締役社長:白石 政嗣、以下「白石自動車」)は、白石自動車が運行する車両向けに、三井化学が製造・販売するマスバランス方式による「バイオAdBlue®*1」を採用し、物流業界におけるGHG(温室効果ガス)排出量削減に向けた取り組みを推進しています。
本取り組みは、白石自動車が使用するAdBlue®をバイオ由来品へ切り替えるものであり、九州エリアにおけるバイオAdBlue®の初採用事例となります。
AdBlue®は、尿素を32.5%含む高品位の尿素水です。ディーゼル車に搭載される尿素SCRシステム(選択触媒還元方式)に使用され、排気ガス中の窒素酸化物(NOx)を無害な窒素と水へ分解することで、大気環境の改善に大きく貢献しています。
今回、白石自動車が導入したバイオAdBlue®は、マスバランス方式によるバイオマス尿素を原料としています。排気ガスをクリーンにする本来の機能を維持したまま、従来の石油由来原料の一部をバイオマス由来に置き換えることで、GHG排出量削減を実現するものです。バイオマス原料由来の特性を割当てたAdBlue®は、製品カーボンフットプリント*2 が最大約7割削減されます(経済産業省・環境省「カーボンフットプリントガイドライン」に基づくLCA評価済)。環境対応と安定輸送の両立を求められる物流業界において、実効性の高い脱炭素アクションとして位置づけられます。
本取り組みを通じて両社は、化学産業・物流業界におけるGHG排出削減の具体的なソリューションを提案し、サプライチェーン全体での環境価値創出を推進してまいります。
マスバランス方式(物質収支方式)
「原料から製品への加工・流通工程において、ある特性を持った原料(例:バイオマス由来原料)がそうでない原料(例:石油由来原料)と混合される場合に、その特性を持った原料の投入量に応じて、製品の一部に対してその特性の割り当てを行う手法」(環境省バイオプラスチック導入ロードマップ)を言います。
石油由来のプラスチック・化学品と物性が全く変わらないこと、これまで難しかった素材でもバイオマス化が可能となるなど、カーボンニュートラル社会の実現に向けて社会全体のバイオマス度を向上させるための重要なアプローチです。三井化学グループでは、既に約40を超える製品群でマスバランス方式によるバイオマス化を実現しています(2026年4月現在)。また、サーキュラーエコノミーにむけたリサイクルソリューションとして展開されていくケミカルリサイクルにおいても、マスバランスは重要な役割を果たします。詳細は、三井化学のバイオマス&リサイクルソリューションをご覧ください。
*1:AdBlue®(アドブルー® )はドイツ自動車工業会(VDA)の登録商標です。
*2:評価範囲はCradle to Gate(原材料調達から製品製造まで)
以上