事故・労働災害
三井化学グループは、重大事故や異常現象・事故の発生件数、労働災害の度数率をKPIとして設定し、モニタリングしています。
重大事故および異常現象・事故
2021年度、三井化学グループにおける重大事故※1は目標0件に対し、実績0件でした。また、異常現象・事故※2は目標7件以下に対し16件と増加傾向にあります。事象としては、漏えいが11件を占めており、内8件が設備起因であることから、その再発防止対策が課題です。再発防止のための施策として、① 適切なメンテナンス計画の策定、② 変更管理(リスクアセスメント)の強化、③ 工事品質の向上を掲げて進めていきます。
一方、異常現象・事故16件のうち、火災が1件、小火が4件発生しました。いずれも初期消火により、周囲の設備に延焼させる事なく消し止めることができました。火災および小火の原因を徹底的に追究し、適切な対策を講じる事によって再発防止に取り組んでいきます。
※1重大事故:
異常現象・事故のうち、石化協の事故評価基準(CCPS 評価法)が定める強度レベルが18ポイント以上、または死亡をともなう事象。
※2異常現象・事故:
爆発、火災、漏えい、破裂、破損、異常反応の事象のうち、関係法令で異常現象または事故として扱われた事象。ただし、フロン漏えいや微量漏えいを除く。
重大事故および異常現象・事故の件数

※三井化学工場の工場長がレスポンシブル・ケア運営の責任を持つ工場構内関係会社を含む。
労働災害
2021年度、三井化学グループにおいて絶対に発生させてはならない重大労働災害※1は目標0件に対し、実績0件でした。また、当社の労働災害度数率は、日本全産業平均や化学品産業平均の度数率と比較して、レベルの高い状況を維持していますが、世界最高水準の安全を目指し、「重視する労働災害※2の度数率0.15以下」を目標としています。三井化学と海外関係会社の重視する労働災害の度数率は、目標0.15以下を達成しました。長年にわたって継続してきた地道な安全活動が実を結んできたものと考えています。一方、国内関係会社と工事協力会社は残念ながら目標未達であり、特に「挟まれ・巻き込まれ」等の重篤な労働災害につながる可能性の高い労災の型に注力し、引き続き危険に対する高い感性を持つ人材の育成やグループ全体への安全文化の浸透に取り組んでいきます。さらに、工事協力会社に対しては、危険に対する高い感性の育成を目的に、当社技術研修センターのVR安全研修において、2022年度よりフォークリフト、グラインダ作業時に発生する危険を体験できる内容など工事協力会社向けのコンテンツを追加し、工事協力会社の労災低減に向けた教育強化も図っていきます。
※1重大労働災害:
死亡、負傷または疾病により障害等級1~7級に該当した労働災害。
※2重視する労働災害:
業務に直接関わる、休業・死亡に至った労働災害および、不休業または微傷災害のうち原因が重大で死亡または休業に至る恐れのあった労働災害。当社グループは、休業労働災害だけでなく、不休業または微傷災害であっても、その原因が重篤なものについても「重視する労働災害」であると定義し、その度数率をKPIとしてモニタリングしている。
なお、休業労働災害の度数率についてはこちらをご覧ください。
三井化学と日本全産業・日本化学業界の労働災害度数率の比較

*度数率とは、100万延実労働時間当たりの労働災害による死傷者数で、災害発生の頻度を表します。
度数率 = 災害被災者数×100万時間 / 全従業員の合計労働時間
日本全産業平均、日本化学業界平均は、休業災害度数率を示します。
【出典】
※1厚生労働省白書労働災害動向調査
※2中央労働災害防止協会 安全の指標
重視する労働災害の度数率

※工場構内運転協力会社を含む。
不休業以上の労働災害の型別件数(三井化学グループ)

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