HRISとPeople Analytics

三井化学は、HRIS(Human Resources Information System)を用いてグループ・グローバルでの最適な人員の配置や人材の生産性の最大化を目指したマネジメントに取り組んでいます。

ピープルアナリティクスの推進

三井化学グループは、従業員エンゲージメント調査、所定外労働時間、コンピテンシー評価、採用データ等の様々な人事関連データを用い、回帰分析等の統計的データ分析手法を活用することで、組織の課題を見える化し、解決策の策定に活用する等、組織力の強化を目指しています。具体的には、“労働生産性と所定時間外労働時間“や”コンピテンシーとパフォーマンス“の相関関係から、因果関係を推論し、仮説を導出、当該仮説の検証を行うことで、従業員の生産性最大化を目指しています。また、採用においては、AIを用いた探索的データ解析を用い、帰納的推論から生じるヒトが持ち得る各種バイアスを回避するため、客観的な採用判断指標を定量化し、採用プロセスの高度化を図っています。
人的資本の観点から、ISO30414の11項目/58指標に関するデータ抽出・分析を進めており、当該指標に含まれる“生産性”において、従業員一人当たりEBIT/売上/利益、人的資本ROIを経年で内部モニタリングすることで、当社グループ従業員の生産性向上を目指しています。

タレントマネジメントシステム(Success Factors)の活用

三井化学グループは、SAP社のSuccess Factors(タレントプロファイル)を用い、グループ・グローバルで、従業員のヘッドカウントマネジメントを行っています。データ収集対象は、連結対象関係会社としており、既に90%以上の対象会社からタレントデータを収集し運用しています。毎月、RPA(Robotics Process Automation)を用い、各社の人員基礎情報を収集し、事業組織・職務・地域別に入退社数の推移等を分析しています。
本システムにより、必要なタイミングで、必要なステークホルダーに分析データを展開することが可能となります。さらに、2020年度のコロナ禍のような急激な外部環境変化に直面した場合においても、どのような人事施策が世界各地域の個社で行われているかを把握、分析することができ、全社戦略との整合性を確認した上で、全社人材育成委員会等で経営陣に報告するツールとして活用しました。

グループ統合型人材プラットフォーム(Workday)等の導入

三井化学グループは、人材戦略上の各種方策を効果的に推進することを目的に、米国ワークデイ社が提供するWorkdayヒューマンキャピタルマネジメントを、当社および連結対象関係会社を対象に、全拠点で同時導入します。本プラットフォームは、2023年を目途に運用を開始する予定で、2021年4月から、システム導入を進めています。当社グループでは、既に、グループ・グローバルにおいて、タレントマネジメントシステム(Success Factors)を稼働していますが、本プラットフォームの導入により、組織(職務、ケイパビリティ/資質、報酬等)・人的資本情報(専門/志向性、経験、多様性等)のさらなる可視化を推進し、企業価値向上に向けた以下に示す導入メリットを活かしていきたいと考えています。

Workdayヒューマンキャピタルマネジメントの導入メリット

  • 同一プラットフォームでの管理となるため、各社で異なる既存のタレントマネジメントプロセスや、グループ内の組織・社員情報などが、同一基準・データベースで整理・マネジメントされる。
  • Workday HCMが有するデジタルテクノロジーを駆使し、グループ社員一人ひとりに向け、その個人に最適なコンテンツを適切なコミュニケーションスタイルで、タイムリーに提供できる。
  • 組織・人材情報をグループ一元管理することで、事業ポートフォリオの変革を見据えた戦略的な要員計画策定、ピープルアナリティクスの推進強化ができる。
  • ESG情報開示の観点から今後よりいっそうステークホルダーが求める人的資本および人的資本への投資に関する情報開示を積極的に進めることができる。

人材情報

三井化学グループは長期経営計画をはじめとする事業戦略に基づきグローバルに事業を展開しており、それにともなう当社グループ従業員の状況についてモニタリングを行っています。

三井化学グループ社員数

2020年度末の三井化学グループの社員数は、2019年度からほぼ横ばいの推移となっています。また、当社の従業員数についてもグループ社員数同様に前年度から大きな変動はありません。

三井化学グループ社員数

三井化学グループセグメント別社員数

2020年度末の三井化学グループにおけるセグメント別社員数は、モビリティ事業が6,653名と最も多く、グループ従業員の37%を占めており、2016年度末と比較すると、アークグループの買収にともない、2.5倍以上の社員数に増加しています。また各事業部の社員数は、フード&パッケージング(2,853名)、ヘルスケア(2,473名)、基盤素材(1,820名)の順です。また、その他セグメントに在籍する社員は4,252名で23%となっています。

三井化学グループセグメント別社員数
三井化学グループセグメント別社員数

三井化学グループ地域別社員割合

三井化学グループにおける地域別社員割合については、長期経営計画における事業ポートフォリオ変革の進展、ソリューション型ビジネスモデルの構築にともない、急速にグローバル化を進めています。特に、欧米の従業員数は、この10年間において飛躍的に増加しており、新たな市場開発および製販研の機能強化や新規商流の創出を目指しています。
2020年度末の当社グループにおける地域別社員の割合は、日本国内が最も多く、59.2%を占めていますが、2016年度末と比べるとその比率は約8%下がっています。その他40.8%が海外となり、内訳は、モビリティ事業本部が所管するアークグループのエンジニアリング会社(ARRKエンジニアリング)やヘルスケア事業本部が所管するKulzer GmbHの所在地である欧州地区が16.8%と最も多く、2016年度末と比較すると、全体に占める割合も大きく伸びています。

三井化学グループ地域別社員割合
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