次世代を担う若者や子どもたちに、科学に興味を持ってもらい、将来の科学技術を支える人材となってほしい。そんな思いから様々な活動を実施しています。
社会活動
次世代育成
STEM教育への支援
ロボット競技大会に協賛
三井化学は、世界最大規模のロボット競技大会「FIRST LEGO League (FLL)※」の日本大会に協賛しています。これは、「子どもたちにこれからの社会に求められる資質・能力を育成する『STEM教育』、『アクティブラーニング』を取り入れながら、社会課題を解決する楽しさを経験する機会を提供する」という、大会の趣旨に賛同したものです。
※ FIRST LEGO League (FLL):
米国のNPO法人FIRSTとレゴ社が主催する世界最大規模のロボット競技大会(日本大会はNPO法人青少年科学技術振興会が主催)。現在、世界110ヵ国、約67,000チームが出場。子どもたち2〜10人でチームを組み、ロボット競技と大会テーマに基づく科学研究とそのプレゼンテーションを実施。各国大会の上位チームは世界大会への出場権利を得る。



SSH指定校との企業連携講座開催
三井化学グループではSSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校になっている高校と企業連携講座を行っております。当社の関係会社である三井化学クロップ&ライフソリューションから「農薬について考えてみよう」をテーマに千葉県立長生高校で出張講座を行いました。
講座では「農薬の安全性」や「農薬の作り方」について紹介し、漠然と抱いていた農薬への不安を解消し、農薬への理解を深めてもらうことを目的に講義を行いました。講義の後に質疑応答の時間を設けましたが、多くの生徒から積極的な質問があり、深く理解しようとする姿勢が感じられました。実際生徒に対しアンケートを行った際に、学習前は「農薬」=「有害」というイメージで捉えている生徒が3分の2ほどいましたが、講義後には農薬へのイメージがプラスへと変わったという回答が多く寄せられました。参加した社員もこの講義を通し、安全な農薬を創るには何ができるか、改めて自身の仕事を見つめ直す良い機会となりました。

中学生向けオンライン型職業体験授業への協力
三井化学は、「キャリアチャレンジデイ On-Line Meets」※に2021年度より参加しています。当社社員が講師役となり、全国の中学校とオンラインでつながる授業形式の中で、会社概要、自身の入社動機や入社してから現在までのキャリアについて、苦労したこと、うれしかったことなどをまじえて発表しました。本プログラムを通じ、生徒たちには当社の取組みや社員の発表を通じて、働くとはどういうことかを学び、さらに自分を成長させるための「生き方とは何か」について考えるきっかけの場の提供ができたと考えています。2025年度も引き続き参加を予定しております。
※ キャリアチャレンジデイ On-Line Meets:
「SDGs×キャリア教育」に賛同する企業・団体が集まり、コロナ禍で職場体験ができない全国の中学校を対象に、協働で行うオンラインキャリア教育プログラム。経済産業省が主催する「第11回キャリア教育アワード コーディネーター部門」 において、「経済産業大臣賞(最優秀賞)」を受賞しています。

ニコニコ超会議科学実験に協賛
三井化学は、2022年より「ニコニコ超会議」※に協賛し、参加しています。2024年度の「ニコニコ超会議2024」では、4月27日・28日の2日間で12.5万人(ドワンゴ社調べ)の来場者が集まる中、当社は「超アリエナイ理科ノ実験」を3年連続で出展しました。今年は、サブテーマとして“リサイクル”を掲げて、科学系YouTuberとのコラボ実験や、当社のオープンラボラトリ―活動であるMOLp®によるカガクに触れて、知って、学べる体験型展示を行いました。
※ ニコニコ超会議:
(株)ドワンゴが主催し、「ネット発!みんなで作る日本最大級の文化祭」のコンセプトのもと、ネットとリアルの両方で開催される大規模イベント。
ふしぎ探検隊
「ふしぎ探検隊」は次世代を担う子どもたちに化学の楽しさと可能性を伝えたい、科学に興味をもってその道を目指すきっかけにしてほしいという思いから、2006年から各事業所近隣の学校、夏休みのイベントやお祭りでの出前教室、工場・研究所見学時における開催など、様々な形態で実施している科学実験教室です。
日本化学工業協会主催 夢・化学-21 夏休み子ども化学実験ショー2024に出展
三井化学は、2024年8月に科学技術館(東京都)で開催された「夢・化学-21 夏休み子ども化学実験ショー2024」に出展しました。本イベントには、化学企業14社・1団体が参加し、2日間で約4,000人の子どもたちが「化学」のおもしろさ・不思議さを体験しました。当社からは、本社および千葉地区の工場・研究所に勤務する社員50名がスタッフとして参加。温度によって感触が変化する樹脂(アブソートマー®)を用いたオリジナルブレスレットづくりを通じ、160名の子どもたちに化学の魅力を体験してもらいました。



その他国内各事業所活動
事業所名 | 年間延べ参加者数 | 実験開催場所(一例) |
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市原工場 | 381名 |
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市原工場茂原分工場 | 42名 |
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VISION HUB® SODEGAURA | 353名 |
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名古屋工場 | 約750名 |
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大阪工場 | 415名 |
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岩国大竹工場 | 202名 |
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大牟田工場 | 676名 | 大牟田市内小学校3年生と保護者(7校) |
※サマースクール:
外国籍の子どもを対象とした夏休みの宿題や日本語を勉強するセミナー
実験の様子(一部)


海外関係会社の活動(中国)
2024年度も三井化学(中国)管理有限公司(MCCN)は、「宝蔵小屋(公益活動)※」の子どもたちに校外学習として、MCCNのテクニカルセンター見学会を実施しました。子どもたちに化学が身近なものであることを実感してもらえるよう、見学会の一コマとしてふしぎ探検隊の科学実験教室も開催しました。
※宝蔵小屋(公益活動):
都会に居住しながらも、都会で生まれ育った子どもたちと同様に教育や福祉を受けられない出稼ぎ労働者の子どもに対し、補習や校外学習を提供する施設の運営費の一部を寄付する中国のCSR活動です。MCCNは2020年から同施設を支援し続けています。

「ふしぎ探検隊」は、国内外関係会社による独自の活動として、上記以外にも展開されています。