三井化学グループは「地球環境との調和」に向けて、様々な環境コミュニケーションを行っています。
社会活動
環境
三井化学グループ「クリーンアップキャラバン」
三井化学グループはプラスチックを巡る課題に対し、バイオマス戦略・リサイクル戦略と海洋プラスチックごみ問題への対応を通して資源循環を促進し、サーキュラーエコノミーを推進していくことを表明しています。海洋プラスチックごみ問題は、不適切な廃棄物管理によりプラスチックが資源循環から外れ、海洋に流出してしまうことに起因しています。最も大切なことは、河川や海に流出させないことです。
当社では従来、事業所ごとに事業所周辺の清掃活動を実施してきました。2019年度より、国内外の関係会社にも呼びかけ、グループ全体の活動として、「クリーンアップキャラバン」をスタートしました。従来の事業所周辺の清掃活動だけではなく、NPOや行政が主催するクリーンアップへの参加や、地域のイベントへの参加後に清掃活動をするなど、活動の幅を広げ社員が自発的に参加できるようにしました。2019年度開始以降の参加者はのべ18,658名、通算140,264kgのごみを回収しました。
地域清掃活動での貢献賞受賞
三井化学名古屋支店では、職場近くの地域商店街が主催している清掃活動に10年前から参加しています。2022年は関係会社を含め支店全体に呼びかけを行い活動してきました。その結果、当社が年間最多参加者数となり、活動貢献度1位の感謝状をいただきました。
世界自然遺産応援プロジェクト
三井化学グループでは、自然遺産の持続可能な保存に貢献し、美しい自然を守りたいとの思いから、2017年より日本における世界自然遺産を応援する「世界遺産応援プロジェクト」に取り組んでいます。
2023年は、プロジェクトの第5弾として、白神山地のふもとにある藤里町立義務教育学校藤里学園にて秋田県能代市出身の家具職人である湊 哲一氏による白神山地をイメージするベンチデザインのワークショップを実施しました。また、授業の中で実際に小学生がデザインしたベンチを製作し、地元の公共施設に寄贈しました。
これまでの世界自然遺産応援プロジェクト
プロジェクト | 内容 |
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(2017年) 屋久島 | 世界遺産としての島内魅力向上を図る屋久島町に対し、屋久島の杉間伐材を使用した、屋久杉加工職人の手による「ノンロット®」※ベンチを寄贈。 |
(2018年) 小笠原諸島 | 外来種であるアカギの侵食により絶滅危惧種に指定されている小笠原諸島の固有種オガサワラグワ(オガグワ)の再生を目指し、伐採した外来種アカギを有効利用した「ノンロット®」ベンチと看板を製作し寄贈。 |
(2019年) 知床 | 知床の大自然を次世代へ伝える知床自然教室の舞台である「ポンホロの森」に「ノンロット®」ツリーデッキを3基寄贈。 |
(2022年) 奄美大島・徳之島 |
天城町立岡前小学校の子供たちに対し、奄美建築および建築やモノづくりに必要なコンセプト作りのワークショップを開催。鹿児島県産の杉材を使用した「ノンロット®」ベンチを制作。 |
(2023年) 白神山地 | 白神山地の麓にある藤里町立義務教育学校藤里学園の子供たちに対し、白神山地をイメージするベンチデザインのワークショップを実施。授業の中で実際に小学生がデザインしたベンチ三基とコンビネーションベンチ一組を制作、寄贈。 |
※ ノンロット®:
ノンロット®は、木材が本来持つ通気性(調湿性)を最大限活かしながら、風雨をしのぐ超撥水性、耐UV性、防腐・防カビ・防虫性を有する安全性の高い塗料です。木の呼吸を妨げず、心地よい木の香りが感じられることから、多くの建築家・設計士、施主の皆さまから選ばれている木材保護塗料。
「本州化学の森・日高川」 企業の森事業への継続的な参画
三井化学の関係会社である本州化学工業(株)は、2010年から10年間にわたり、環境保全活動の一環として和歌山県が推進している森林環境保全を目的とした「企業の森」事業※に参画しており、森林用地(面積1.32ヘクタール)において、社員とその家族が約1,500本の広葉樹の植樹を実施、その後も管理をお願いしている紀中森林組合様のご指導のもと、毎年社員による下草刈りや補植を実施しています。2020年にはさらにこれを10年間延長すべく、和歌山県および日高川町との間で「森林保全・管理協定書」を締結しました。和歌山県庁知事室において新たな協定の調印式が行われ、仁坂和歌山県知事と日高川町の久留米町長、本州化学工業(株)の大堀和歌山工場長が協定書に署名しました。
※「企業の森」事業:
和歌山県・森林組合・企業が一体となり、県内の豊かな自然環境を活用して地域の人々とともに地球環境保全に参画する環境貢献プログラム。