三井化学グループは「地球環境との調和」に向けて、様々な環境コミュニケーションを行っています。
社会活動
地球環境保全
三井化学グループ「クリーンアップキャラバン」
三井化学グループはプラスチックを巡る課題に対し、バイオマス戦略・リサイクル戦略と海洋プラスチックごみ問題への対応を通して資源循環を促進し、サーキュラーエコノミーを推進していくことを表明しています。海洋プラスチックごみ問題は、不適切な廃棄物管理によりプラスチックが資源循環から外れ、海洋に流出してしまうことに起因しています。最も大切なことは、河川や海に流出させないことです。
当社では従来より、事業所ごとに事業所周辺の清掃活動を実施してきました。2019年度からは国内外の関係会社にも呼びかけ、グループ全体の活動として、「クリーンアップキャラバン」をスタートしました。従来の事業所周辺の清掃活動だけではなく、NPOや行政が主催するクリーンアップへの参加や、地域のイベントへの参加後に清掃活動をするなど、活動の幅を広げ社員が自発的に参加できるようにしました。2019年度開始以降の参加者はのべ23,510名、通算176,910kgのごみを回収しました。




里山保全活動
三井化学グループは、ちびっとワンコイン支援先団体である「日本自然保護協会」様と共同で、当社グループが多くの拠点を持つ千葉県の「堂谷津の里」(千葉県千葉市若葉区。環境省認定の自然共生サイト)にて、里山保全イベントを2回(2024年11月、2025年3月)実施しました。
当日は、最年少2歳のお子様を含む幅広い年齢層の社員とそのご家族が参加し、不要な竹の伐採、田んぼでの脱穀・チェーン作業、生き物調査など、里山の保全活動を体験しました。


「本州化学の森・日高川」 企業の森事業への継続的な参画
三井化学の関係会社である本州化学工業(株)は、2010年から10年間にわたり、環境保全活動の一環として和歌山県が推進している森林環境保全を目的とした「企業の森」事業※に参画しており、森林用地(面積1.32ヘクタール)において、社員とその家族が約1,500本の広葉樹の植樹を実施、その後も管理をお願いしている紀中森林組合様のご指導のもと、毎年社員による下草刈りや補植を実施しています。2020年にはさらにこれを10年間延長すべく、和歌山県および日高川町との間で「森林保全・管理協定書」を締結しました。和歌山県庁知事室において新たな協定の調印式が行われ、仁坂和歌山県知事と日高川町の久留米町長、本州化学工業(株)の大堀和歌山工場長が協定書に署名しました。
※「企業の森」事業:
和歌山県・森林組合・企業が一体となり、県内の豊かな自然環境を活用して地域の人々とともに地球環境保全に参画する環境貢献プログラム。


MCPU-Mにおける社員参加型リサイクル推進プログラムの実施
Mitsui Chemicals Polyurethanes Malaysia Sdn Bhd(MCPU-M)では、全工場勤務の従業員を対象に、リサイクルと持続可能性の意識向上を目的とした独自の取り組みを実施しました。約3カ月間にわたり、革新的なリサイクルのアイデアの創出と実用化を促す4つのプログラムを展開し、社員の主体的な参加を促しました。
これらの取り組みの結果、社員のリサイクル活動への意欲と意識が高まりました。社員からは「今後は、持続可能性を日常業務に組み込み、企業の中核的価値としてさらに強化すべき」との声が上がるなど、継続的な活動を検討しています。
2024年度6~8月に実施したプログラム
- プログラム1:社内で生じるリサイクル量を競うコンテスト
- プログラム2:3R(リデュース・リユース・リサイクル)視点からのカイゼン策の検討
- プログラム3:ユニークな賞品(卵)を用いたリサイクル活動の奨励
- プログラム4:楽しみながら学べるリサイクル知識の理解度テストを実施し、継続的な活動につなげる

