災害支援

三井化学グループは、当社グループの技術や製品を活用した社会貢献活動として、災害支援に積極的に取り組んでいます。万が一災害が発生した場合に、自治体やNPO等と連携し、被災地のニーズにより近く、迅速な災害支援が行えるような体制を追求しています。また、新しい復興支援として、被災地との共創を深めるアクションを模索しています。

災害支援物資

三井化学の災害支援活動は、地震などの大規模災害発生時に、被災者に必要とされる当社製品があれば届けて活かしたいという社員の発案から始まりました。2009年度に岩国大竹工場(山口県)と茂原分工場(千葉県)の東西2拠点に支援物資を保管する倉庫を設置し、自治体や連携先※1等からの要請に応じて各工場から被災地へ迅速に配送できる体制となっています。それぞれの倉庫には、ウレタンマットレス(避難所となる体育館の床に敷くクッション材)、ターピーシート(水害、土砂災害時の養生)、エア・ざぶとん※2(避難所での座布団)に加え、新たにFASTAID™ ウイルス・スウィーパー・タオル※3などを備蓄しています。
2021年度は、令和3年8月豪雨にともなう災害の被災地に支援物資を提供しました。

※1連携先:
特定非営利活動法人チームレスキュー、特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン

※2エア・ざぶとん:
和弘プラスチック工業株式会社が、東日本大震災の被災者の声から開発した、枕・ざぶとん・マットレス代わりとなるエア・クッション。避難所の堅い床・寒さから体を守るほか、ストロー1本でクッション性を調整可能。当社関係会社のプライムポリマー社のポリエチレン「エボリュー®」製で、環境にやさしく、耐荷重にすぐれている。

※3FASTAID™ ウイルス・スウィーパー・タオル:
当社と特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォーム、特定非営利活動法人CWS Japanなどが進めている災害支援イノベーション共創イニシアチブ「More Impact(モア・インパクト)」から生まれたコンセプト。当社の関係会社である三井・ダウ ポリケミカル株式会社のロック&ピール®技術を活用して、次亜塩素酸ナトリウムと圧縮タオルを2in1パッケージにした災害支援イノベーション製品。

岩国大竹工場災害支援物資
岩国大竹工場災害支援物資
NPOより避難所に運ばれるウレタンマットレス
NPOより避難所に運ばれるウレタンマットレス

2021年度 災害支援物資提供

令和3年8月豪雨

提供先 連携先 支援内容
佐賀県武雄市 SEMA ターピーシート 100枚

日本初の民間主導による緊急災害対応アライアンス「SEMA」を設立

三井化学は、当社を含めた民間企業17社および非営利組織6団体とともに、民間主導の緊急災害対応アライアンス「SEMA(シーマ、Social Emergency Management Alliance)」を設立しました。これは日本国内の大規模自然災害発生時に、民間企業とNPOの連携により企業が持つ物資・サービス等の支援をワンストップで提供する仕組みです。東日本大震災等では、自治体自体が被災し、被害状況や支援の取りまとめが困難になるケースも見られました。「SEMA」は、企業やNPOの垣根を越えた組織として、自然災害が日本社会や被災者に与えるインパクトを最小限に食い止め、早期復興を促すことを目指しています。
「SEMA」は、平時から加盟企業・団体が持つ物資・サービス等をリスト化し、災害発生時にはリストをもとに各社が行う支援をパッケージ化して迅速に被災地にお届けします。また、公共機関との情報交換と支援の連携を図り、支援の漏れや無駄を減らし、被災自治体の負担を削減することを目指します。

SEMAを通じた連携先(2022年3月7日現在、企業68社、市民団体6団体が加盟)

新型コロナウイルス感染症に対する事業を通じた支援

三井化学グループでは、世界中で流行している新型コロナウイルス感染症に対し、事業を通じた貢献に取り組んでいます。

事業活動を通じた社会貢献
医療用ガウン向け不織布の緊急供給、マスク用ノーズクランプ「テクノロート®」の増設 (2020年12月に経済産業省より医療物資の増産協力に対し感謝状を受領
3Dマスク「θ(シータ)」の開発および寄贈
ハイミラン®製フェイスシールドを地元自治体、医療機関他へ寄贈
ユニストール®、シーメンス「3Dプリンター製医療用フェイスシールド」のフレームコート剤に採用
感謝状
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